※この記事は、7月12日 広瀬隆氏×岩上安身氏インタビュー【即刻学童疎開を!】@IWJの内容起こし【その③】の続きです。

<01:00:20-> 
(広瀬氏)ちょっと、皆さんには福島県外のことをご説明しておきたい。
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 これは特にさっき言った高濃度の汚染地域。実際にご覧になってみると関東地方も大変な汚染が広がっている。
 これが熊大の早川先生がどういう形で、特に大量の放射能が流れたのは、先週ですか、週刊現代がいい地図を作ってくれたので、みなさんも特に東日本に住む方は、心当たりがあると思うので、説明したい。
 3月12日というのは、第一回の爆発が起こった1号機が爆発した日。その夜、ずっと???まで流れている。それで次が15日。
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これが凄まじい勢いで東京にも大量の放射能が流れてきて、一次パニックが起こった。それは午前中。これは14日からずっと流れてくるんですけど。この流れを見ると、こういうルートでこっちですよね。群馬県沼田のほうまで行っている。それからもう一つ、このルートでこういうふうにして喜多方のほうへ行っている。それからもう一つは、こういう方向で直。茨城から千葉を経て東京へ流れてきた。これは実をいうと静岡まで来る。これは夕方も含めてみると、これは夕方飯館方向に大量に流れた、これが超汚染のもの。
 それから21日も大変な量で、関東へずっときた。特に21日は雨が降った。だから相当な汚染。
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これは実をいうともちろん全部ではないので、早川先生は火山学でいろんな火山灰の流れの分析ができる方なので、こういう実際の分析をしてくださった。だから、実をいうと、これは本当に言いたくないんですけど、実際は広域に拡大している。かなりの範囲だけを今申し上げている。
 もう一つもっと怖いのは、福島大学の先生たちが10km上空を測ってくださった。かなりこの航空まで放射能が行っている。それが単位で言うとキロメータ。10kmというと1万mは大体大型ジャンボジェットが飛ぶような飛行機、所謂ジェットストリームがこの辺を走っている。それよりはるかに高いところ。だから成層圏に上がっている。
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(岩上氏)宇宙の領域ですね。
(広瀬氏)私は、実をいうと地球をもう包んでいる。だから私はアメリカでプルトニウムが出たというニュースを見たとき「これは嘘だろ」と思った。「まさか」と思った。
(岩上氏)悪ふざけが過ぎるというか。
(広瀬氏)日本の評論家たちは風評被害と言ったが・・・。これを見たら風評被害じゃない。だから、所謂我々の住んでいる対流圏を越えて成層圏に入っている。地球を包んでいる。こういうことをアメリカ米軍はヘリコプターで、或いはいろんなもので。米軍はこういうときはすごいですから。こういうことを福島大学より先にキャッチしていた。だからああいうこととを全部言って、すぐに「80km圏アメリカ人全部退避しろ」と言った。
 ちょっとこれが、皆さんに見ていただきたい。これはドイツのシュピーゲルが出したここに今日付が入っている。動いている。今14日だが、幸いにも今ここ海に流れているが、こういう形でずっとこっちに回り込んでいる。これが15日に入った頃。だから、静岡あたりもずっと流れた。これもやっぱり神奈川や静岡に流れた時の凄まじい汚染の分析は全部当たっている。ドイツが我々に教えてくれた。今17日までで、もうちょっと経つとまた12日に戻る。こういう形でぐるっとまわってここに回りこんだ。ここが一番濃かった時。
 それが、さっきの早川先生の問題の21日22日頃、凄まじいでしょ。
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これセシウム137、これヨウ素131で、こういう広大な範囲が汚染して4月に入ってもこういう形で出ているけれども、沖縄まで流れている。こういう形でもちろん北は北海道、空気と海と地下水に流れ出して、今こういう状態。
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<01:06:50->
 どうしますか?ここで一回休みますか?
(岩上氏)大丈夫ですけれども。
(広瀬氏)そうですか?私はいいんですけど、よろしいですか?
(岩上氏)これはすごく重要な話ですから、これから、この津波と地震の話。是非続けてください。
(広瀬氏)今までずっと被曝の恐ろしさについて話してきたけれども、これからこういうことはもう起こらないのかということを皆さんに知っておいていただきたい。
 保安院と東京電力の、所謂刑事と泥棒の合作でIAEAに提出された報告書は嘘なんですよ。
(岩上氏)嘘?
(広瀬氏)嘘です。はっきり言います。これは今から説明する。
 嘘というのは、「全部津波で起こった」というシミュレーションなんだが、そうではないといこと。私の親しくしている元原子炉設計者の田中光彦さんが解き明かした。あちこちで言ってきたが、改めて皆さんに知っていただきたい。
 3月11日に地震が起こって、4月1日にようやく東電が福島第一の地震の揺れを発表した。
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 これが、白いほうが想定値でグレイが実際に観測された揺れ。実際に想定より低くなきゃいけないが、2号機3号機5号機は越えた。それは、たいした問題じゃない。大事なことは、想定も実測値も500ガル前後であったこと。この数字を頭にいれておいてほしい。これが福島第一の1号機から6号機まで全部。ほぼ、500ガル前後。ガルというのは、加速度で示した揺れの強さ。
 これを皆さんに説明する。
(岩上氏)今、4月1日に公開と書いてあるが、この公開は保安院ではなくて?東電?
(広瀬氏)東電ですよ。東電のサイト。私は4月2日に見た。公表したのは4月1日。普通は1週間くらいで出す。こんな大きな地震の場合。だからずっと隠しているのを内心「おかしい」と思っていたが、それを田中光彦さんが解き明かした。
 水素爆発が1号機、3号機、2号機、4号機と4つの原子炉が次々と爆発を起こす。田中さんはこれが配管の亀裂が起こっていなければならないということを解き明かした。
 それはまず分かってくるきっかけを説明しておく。
 3月24日に3人の作業者が大変な被曝をした。タービン建屋で。なんでそんなところでタービン建屋で大変な被曝をしたのかというと、原子炉から大量の放射能がタービンまで流れてきていた。それは、配管がどっか破損しているからだろうという見方が出てきた。
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田中さんが追っていたのは、実はそのことで、この原子炉の運転条件はおよそ300度で70気圧で運転されている。正常な状態で。3月11日の午後2時46分まではこの状態だった。ところが、首相官邸データが公表されて、田中さんはこの原子炉圧力とドライウェルの圧力、格納容器の圧力をずっと追跡して、ここに出たのは、これは11日が事故が起こった日。データが入っていない。酷い。国民に対してデータを出さないこういう人間。
 11日の深夜2時45分、ここからデータが入ってる。0.8と書いてある。メガパスカルゲージという単位。これはどういうことかというと、ちょっとややこしい。今簡単に言うと0.8というのは、普通の言葉でいうと8気圧。メガパスカル単位で言うと。
 ということは、地震が発生した11日の午後2時46分で、今ゲージ圧という単位で説明すると、70気圧で運転していたのが、今の首相官邸データ、ちょうと半日後8気圧にすとんと落ちた。ということは、原子炉圧力容器の所謂お釜の一番重要部分が、どこか抜けたわけ。それが構造を大体言うと、ここが円筒状の筒のようなものが原子炉圧力容器といって、ここの棒が燃料棒で猛烈に核分裂をしているところ。そして、その周りに徳利がある。これが格納容器といって、これは薄い鋼鉄。もし事故があって放射能が出た場合、この中に閉じ込める。その周りにトーラスという円筒形の16角形のこういう太いドーナツのパイプが走っていて、この中に水が入っている。これをサプレッションチェンバーとかサプレッションプールとか言う、日本語で言うと圧力抑制室。事故が起こると、ここは大量に蒸気が出てきて、危険な状態になるとこの蒸気を配管を通して、この中(圧力抑制室)に送り込んで水にバッと吹き込んで、水に戻してまた水をここ(圧力容器)に戻すというメカニズム。大まかにいうとこういうメカニズム。
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 福島第一の1号機は、配管の破損が起こってそれでこういう形で猛烈な沸騰が始まって、所謂炉心溶融という燃料棒が溶け落ちる、起こってはならないことが起こり始めた。こういう状態になると、何が起こるかというと、今の真っ赤に模式に書いたあの燃料棒はジルコニウムの金属パイプで包まれているので、金属だから、灼熱状態になって2000度を超えるとメルトダウンが始まる。周りは水蒸気と水しかないので酸化する。水はH2Oでそこから酸素を奪う。残りはH2だけで水素ガスが大量に放出される。そういう状態になった。そういう緊急事態に格納容器はどういうことをやるかというと、こうやって出てきた放射性物質と水素ガスと、水蒸気とをこういう状態でどんどん膨らんでくる。
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危なくなると原子力発電所というのは何をするかというと、ここの圧力逃し弁というバルブがあって、ボンと開く。これが「ベント=ベンチレーション」。だからこの時から、さっきの住民に対する大量被曝を始めたわけ。要するにベントというのは、テレビでは事故防止ということだけしか説明しなかった。そうではない。大量の放射性物質をストレートに福島県内、日本全土に噴出させたということ。ベントというのは。
 それと事故の本質だが、事故の原子炉を考えてみましょう。ここにバッテンを引いた。
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このバッテンは、一番の心臓部。ここには山のような配管が入っている。今一箇所だけこの配管を描いて、仮に田中さんが推測したように、この配管が折れたとする。ポキンと折れなくていい、亀裂が入るだけでいい。亀裂がはいると猛烈な勢いでこの圧力が掛かっているから、この圧力容器のここ。蒸気がぶわっと抜けていって所謂冷却材、水の噴出事故が起こって、水素ガスが発生してくる。だから、これはずっとここで水が水蒸気になって噴出する。これが今ごく模式的に書いているが、もっと複雑。こうして中にあった危険物も全部噴出してくる。
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そうすると、これがどんどん膨らんでいって、通常ここは1気圧の状態だが、圧力容器は4気圧まで耐えられる。それが8気圧を超えた。厳密に言うと、東電の発表も二転三転しているが、7.4気圧くらいだったというが、ともかく、2倍くらいになった。そうするとぶっ壊れちゃうでしょ?ところが、この時格納容器の一番上の部分・・・
(Ustream②終了)

【その⑤】に続きます。

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