※この記事は、7月12日 広瀬隆氏×岩上安身氏インタビュー【即刻学童疎開を!】@IWJの内容起こし【その②】の続きです。

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(岩上氏)その閾値があるわけではない。みんな比較的同じように被曝はしているが、特に濃いのは、
(広瀬氏)そうです。学校によってね。所謂ホットスポットみたいなところが出来ているから。ただこれを全面的に信用できるわけではないが、少なくともそういう公式の数値が出ているから、公式の数値を信用してもこれくらいで、実をいうとこれは、地上から、土壌からの被曝だけ。さっきのヨーロッパの被曝の計算と同じで、結局食べ物や飲食、特に心配な粉塵などを全く計算しないでこれだけの倍率になってくる。
 私が何で今この数値を説明したが、実は事故が起こる前に、学習会の時に皆さんに見せて説明した図を今見てほしい。さっき言った飲食と生活の禁止区域、チェルノブイリの原発事故の。さっきの蝶々の場所を福島に同じ縮尺で置くとこうなる。
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しかし、この形はどうなるかわかりませんと私は言ってきた。風向きによって。だから最大距離を考えると、この範囲が危ないですよと。もし事故が起こった場合は、こういうことが起こると言ってきた。
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もう東京は消えている。それぞれ。だから、今関東地方の汚染がいろいろ問題になっているのは、こういうこと。要するに玄海原発やればホットスポットも含めて、或いは北海道の泊原発をやれば九州は消えてしまうし、要するに、
(岩上氏)中心部がほとんど無くなってしまう。
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(広瀬氏)そうなんです。だから、こういうことが今までの体験上私たちには分かっているんだから、事故が起こったら九州も消えるかもしれない。北海道も消えるかもしれないんだから、気をつけてくださいと言ってきた。ところが今ここまで説明したのは、実をいうともっと厳密に言うと、これで半径300km。これがさっきの蝶々の形。
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岩上さん、ここを見てください。
(岩上氏)ロシアもかぶってますね。
(広瀬氏)これは、ホットスポットっていうエリアが広大にある。ここも超危険地帯で、飲食禁止エリア。だから、この範囲まで距離を見るとどれくらいかというと、半径で700kmに及ぶ。
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だから、今回の福島の事故でどこまでいってるかということは、それこそこうやって見てほしい。つまり、今グルグル回った灰色のボールがこの範囲。だけれど、半径700kmで見るとこの範囲。
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これは実に広島と青森の距離くらいに匹敵する。実際に今回福島で起こったわけだから、この放射能の流れが今どこまで行ってるか、日本人は本当に真剣に考えないといけない状態に今きている。皆さん、ぼんやりして生活しているが、こんな状態で本当を言うと、こんなの誰も見たくないはずだけれど、私はやっぱり今そんな甘い状態ではないということをみなさんに知ってほしい。これから何が起こるか。
 私は実を言うと今みたいな、話は正直言って好きではない。なぜかというと、数値はあくまで数値であって、私はなぜこの放射能っていうか原子力について考えたかというと、医療関係の仕事を昔30代でやっていて、人間の健康が蝕まれていく放射線、放射能という問題についての患者さんの実際の被害をずっと見て、それで危険性を感じた人間なので、普通の原子力に反対している方と全然、最初から違う。私は、あんまりシーベルトとか数値に関心がない。はっきりいうと、患者の身体の中で何が起こるかということが、私にとって一番大事。だからいつもそういう見方でこの問題をずっと考えてきた。
 今、岩上さんに古い雑誌で、私が書いた記事をみてほしい。これはチェルノブイリの事故から2年後に講談社がデイズジャパンという雑誌を創刊してくれて、チェルノブイリでこれから何が起こるかということを皆さん誰も分かっていないが、それを知ってほしいというので、広河隆一さんにアメリカに飛んでもらって、この時に、現地住民の人たち、被害者、実際に被害に遭った人たちから、言葉を聞くのが一番大事なこと。数値よりも大事なのは。だから、これをレポートした。この時は、1988年4月に創刊したが、実をいうと、広河さんに調べてもらったのは79年にスリーマイル島の原発事故が起こって、9年後にあたる。9年後に現地の住民が何を語ったかということがわかると、チェルノブイリの事故の9年後何が起こるか、これを知ってもらいたかった。逆に言うと今日本人にこれから9年後に福島の被害で何がおこるかを、皆さんに想像力を働かせてもらいたいと思ってこれを話す。
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 この時に、このオズボーンさんがしゃべってくれたことはとても恐ろしいこと。「9歳の少女が失明しようとしている。この地図を見てください」と言って、彼女は地図を出して「私の周りの人々が次々と倒れていきます」と言って、この地図を出した。今、テレビに出てくるろくでもない評論家の人たちは、スリーマイル島の原発事故のときは、ほとんど放射能は放出されなかったと口を揃えていっている。それは嘘なんだけれど、少なくとも福島よりずっと量は少ない。だけれど、見てください。
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これが何の地図かというと、スリーマイル島の原発はここにあって、同心円の中心で事故を起こした。風向きはほぼこちらの方向に流れた。オズボーンさんたちは、ずっと自分の家の周りをずっと????をしていた。そうしてちょっと色が分かりにくいが、このオレンジの白血病の生存者、死亡者。その他の疾患。だからガンだけではない。いろんな骨髄障害、たくさんの障害を含めてガンの生存者・死亡者、彼女はピンで留めていった。1件ずつ。そうするとこういう分布図が恐ろしいものが9年後に出来た。
 これが今、私は言いたくない。だけれど、飯舘村に必ずこういうことが起こる。これは今は起こらない。これは皆さんに福島県の人たちに知っておいてほしいので、今回も福島でお見せした。一番嫌なことを皆さんにしゃべらなければならなかった。私もこれ、しゃべりながらずっと涙止まらなくなったし、私の話を聞いている方も何人か涙ぐんでおられたので、本当に辛いことなんですが、こういうことが今福島県内で起こっている。これは、5年後10年後にはっきり出てくる。それはさっきのECRRの解析なんですよ。
 これは、非常に福島に比べれば放出量は小さいと言われるスリーマイル島の事故でこういうことが起こったわけで、だから、これはとてつもない数になるんです。言いたくないけど。それが、私が冒頭に言った、山下俊一とか彼らを刑事告発した根拠なんですよ。なんで根拠も無くそんなこと告発しますか?だから子供たちをそこに縛り付けてきた人間たちを私はどうしても許すことができない。
 それから、岩上さん、今日ね、冒頭におっしゃった日本全土これからどうやって広がっていくかということが心配だし、実をいうと、今回私も事故があってから初めて福島県内に入って、その中で初めてわかったことがたくさんある。それは、ともかく上野から常磐線に乗っていわきに来る途中何を見たと思う?もう今田んぼが青々と育っている。どうすると思います?
(岩上氏)そうですよね、ほんとに・・・。
(広瀬氏)あれを、いや私は理想的にいえば、ああやって育てて、それを秋になったら収穫してそれを全部捨てる。そうすると少なくとも水田に入った放射能をかなり吸収できるのでそうしたい。だけど、誰も捨てない。これは秋になって収穫する。だから私は福島県の人に「この水田で取れたお米を秋になったらどうするのですか?」と聞いたら、「購入する」と言う。それは全国に流通するってことなんです。
(岩上氏)そうなんですよね。これ牛乳も混入が始まってますよね。
(広瀬氏)始まっている。それから昨日おととい出ているように肉牛からも出ているし、もっと怖いのは、私は、海洋汚染が凄まじいと思っている。海へ出した量は特にストロンチウムが大量に入っていて分析していないので、今皆ヨウ素とセシウムしか言っていないが、水に対する溶解度でいうと、ストロンチウムが非常に溶解度が高いし、出てないでしょ?皆言ってないでしょ?言ってないということは、海洋汚染のほうに大量に出ているはず。これは、ご承知のとおりストロンチウムは骨に集中して白血病を起こすし、半減期はセシウムとほぼ同じ30年単位。ほぼ半永久的。これを魚が今取り込んでいる。それは幼い生物から始まっているので、生物の頂点にだんだん大きな魚介類にいくのに、食物サイクルで時間がかかってどんどん濃縮度が高くなる。今その濃縮に入っているが、わからない。誰もほとんど分析もされていない。
 だからそれが今福島で、これは冗談じゃない。福島の地元の方と一緒に夕飯を食べて、お酒一杯飲もうと言って、何がいいかって言ったら、かつおの刺身があるといわれた。私はハタと考え込んだ。そうしてかつおの刺身が出てきて、食べようとしたら、「そいつは濃厚セシウム入りだ」。これは、半分冗談だけれど・・・。私はいいですよ?こんな年だから。食うしかないなと言って皆で食べたんです。それからお茶漬けを食べようかと言って何気ない梅茶漬けをを食べたら「梅がすごいんだよ」って言うんです。何を頼もうとしてもそう。「いや、梅干はまだだろう」という話をしたり、だけれど、これは本当に冗談半分に聞こえるかもしれないが、全部全国に回る。特に今魚はもう地名は挙げない。挙げたくないので。あちこちに福島で取れたものが出回っている。別の地方のラベルになって全国に流通している。
(岩上氏)ラベルはどこの港から挙げられたかによって産地が決まってしまいますよね。
(広瀬氏)だから今のスーパーでも、食品売り場でもきちんと産地を明示してありますよ。ただ、それが本当なのかどうかというのは、今測ってないだけ。誰も測ってない。実は我々もこうだから、まぁ西日本のだから大丈夫だろうと思ってしまうが、実をいうと分からない。
 これは、私の体験ではっきり言える。こういうことは水俣病が起こった時に、私は水俣の両氏の人たちに、濃厚なヘドロの海で取れた危険な魚をどうしたのですか?と聞かざるを得なくて、若い頃行った。尋ねた時、漁師さんたちは「ここで取れた魚はもちろん地元で売れない。どこに送ったかというと、全部大阪に送った。ものすごい高値で売れた」それはひらめとか高級魚。そういうのをみんな大阪に送ったって言った。だからそういうことを考えると、大阪で誰も知らないで水俣病になった方もたくさんいるはずだけれど、今回同じことが間違いなく起こる。それはわからない。
 だって、全然東京に住んでいて、俺は大丈夫だと思っていても、我々はいいが、子供たちが心配。だから、一番辛かったのは、子供たちの話。とにかく私は学童、学校の給食を心配している。「給食はどうしているんですか?」ということを地元の方にも聞いたが、もちろん私たちのように気がついているお父さんお母さんも居るので、子供たちには「特にたけのことかしいたけは放射能が濃縮しやすいから、食べるなよ」と学校に送り出す。子供は、給食にたけのこやしいたけがあると、取り残す。そうすると、先生が来て、何ていったかって言うと、これは嘘であってほしい。先生は、「食え!」って言って食べさせるんだそうです。なんということが今起こっているんだろうと思って・・・。
 「背後に誰が居るんですか?」と私聞きたい。これは文部省。文部科学省がさっき言ったとんでもない安全基準を定めた文科省と厚生労働省のあの人たちが決めた暫定基準、それも国際基準を20倍も引き上げておいて、それで安全であるという基準だという。そうすると全部安全にして流通させているわけでしょ?だから、学校給食を担当する人たちも、ただそれに従うしかない状態。だけどね・・・、給食をやっている人たちは、少なくとも私達の話を聞いてから子供たちに食べさせてほしい。今福島県内の状態がそんな状態だとしたら、これから何が起こるかと思ったら、さっきの数字どころではない。汚染物から飲食物から皆入ってくる。
 3月に福島県作付け延期をと言ったのには、今どういう野放し状態になっているか。本当に全国民的に考えなければいけない問題だと思う。

【その④】へ続きます。

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