※この記事は、7月12日 広瀬隆氏×岩上安身氏インタビュー【即刻学童疎開を!】@IWJの内容起こし【その①】の続きです。

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(広瀬氏)先ほどの、根拠を皆さんに説明しておきたい。
 私が学童疎開を呼びかける緊急性をまず皆さんにどれほど危険な状態にあるか、知ってほしい。それはここにあるように、3月30日、11日に地震と事故が始まってからその月末にヨーロッパ議会の中に設置されている非常に信頼されている、ヨーロッパ放射線リスク委員会=ECRR、私は事故からずっとこの人たちの言葉を聞いてきたが、非常に分析力があって、事故そのものに対する解析もみんなこの人たちの解析が当たっていた。だから、日本のメディア、或いは日本の特に地上波テレビに出てきた人間たち、御用学者の嘘が全部外れた。この人たちは全部当たっている。この一番信頼できるECRRのこの委員会が出したガン患者の増加数という怖い発表がある。そのレポートがここに要約すると、レポートが出て私も最初そのレポートを見るまでは、皆さんに話をしなかった。躊躇していた。全部読んだので、今話す。
 

ここに書いてあるとおり、福島原発から100km圏内では、、、
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(岩上氏)相当広域ですね、関東も入る。
(広瀬氏)ええ、入る。今後50年間でおよそ20万人がガンを発症するが、そのうちのほぼ半数、10万人以上が今後10年間にガンを発症する。それからさらに100kmから200km圏内では、ちょうどその倍くらいのところになるが、22万人が50年間でガンになって、そのうち半数12万人くらいが、10年以内にガンを発症するということ。地図で示すと、こういう範囲。100kmだとまだ関東までは来ないが、茨城あたり
(岩上氏)北関東あたり
(広瀬氏)200km圏、ここは、これくらい。ただ、これも実際にはこういう簡単な円ではない。実際には、ここに山脈があるので、日本海側と太平洋側では圧倒的に太平洋側が被害が大きくなると思う。とにかく彼らは日本の国が出した資料をもとにして、これを計算している。ただここに書いてあるが、大事なことは日本政府が意見をしている安全神話みたいなものは、国際放射性防護委員会=ICRPの計算に基づいて安全論をずっと出してきているが、このICRPというのはそもそもは、核実験なんかの被曝量を世界的に大丈夫だという基準を勝手に決めてそのためにあったので、内部被曝という一番肝心の恐ろしい放射性物質を体内に取り込むことを全く計算しない集団。だから、最初からICRPを批判して、自分たちできちっと計算している。
 ただ、これらの恐ろしい数字は、地上からの汚染に基づくものであると書いてある。これが、今のECRRの出したまとめの表。

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ICRPのガンの発生率。さっき言った10年以内に10万人。ここに書いてある数字。「Based on surface contamination」つまり地上からの汚染だけで計算してこうなると言っている。こっちもそう。10年以内に12万人。だから、結局大事なことは、ここ。

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要するに、地上からの汚染だけで、放射能に汚染された食品や飲料水、特に粉塵などはどれくらい放射能が飛んでいるか、この辺に一番鍵があるが、そういうものを摂取した被曝量を加味すると、この10万人や12万人はバンと跳ね上がる。だから、こういう予測がヨーロッパで出されているということをまず日本人は知っておいてほしい。それで、ドイツはこの報告書を見て直ちに検討を始めて4月15日、原発全廃へメルケル首相が動き出した。

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こうして一気にドイツの世論も変わって、っていうか世論はもともと大変な反原発だったが、ドイツ政府も変わって、そうしてドイツだけではなく、スイス・イタリアも国民投票を行って圧倒的に原発廃絶になった。そして、原発大国フランスでさえも、77%という信じられない数字が原発反対だというところまで今来ている。だから、私は日本人に知ってほしいのは、「この大事なレポートを読んでいないのは、日本人だけなんですよ」ということ。だから、皆さん安心して平気で生活をしちゃっている。だから、私もこの部屋から一歩出ると、「自分が頭がおかしいのではないか?」と思う。何も起こってないでしょ?ね?それで皆平気で生活しているでしょ?私だけが頭おかしいのかな?と思うけど、そうじゃない。
 要するに放射能というのは、自分ではわからない。味もにおいも何もない形で汚染が広がっている。では、国がどれくらいの放射能が出てるかという数値を皆さん知ってもらえば、たまげると思うけれど、6月、先月中旬になって、原子力安全保安院と東電のドロボー側の、とんでもない報告者なんだが、IAEAに国際原子力機関に出したレポートで、結局解析やってみたら、福島第一から放出された放射能は「77万テラベクレル」。

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だから4月に発表したのから2倍あるとぺロッと言った。これは、テラベクレルと言われると皆さん分からないでしょう。これは、桁が○4つずつすると分かりやすいので色づけした。ここから普段使わない京、テラは兆。だからここで77万兆でしょ?こうい丸が16個つく、こういうベクレルなんです。
 ベクレルというのがどういうことかというと、放射能の単位、簡単に頭に入れてほしい。
 放射能の量がどれくらい強いかを示すのがキュリーもしくはベクレル。この二つの単位を今現在使っている。1キュリー=370億ベクレル。
 ここから出た放射能の強さをレントゲンで表現する。そして、さらに生物、我々人体に当たった時の所謂被曝線量、これが今食品やなんかで使われているシーベルトという単位。シーベルトは昔はレムを使っていたが、100レム=1シーベルト。

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 もう一つ単位があって、これは覚えなくていいが、もうちょっと厳密にどこにどういう臓器に吸収されたかということでグレイ、以前はラドを使っていた。こういう4つの単位がある。
 今皆さんに知っておいてほしいのは、キュリーとベクレルとシーベルト。これが、今大きな問題になっている。
 では、今のベクレルっていうのはどれくらいなのかというと、実際にこの世に起こった原発事故で1986年、つまり今から25年前にソ連で起こったチェルノブイリの汚染地図を見て考えれば分かってくる。

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というのは、今この矢印で指していたところ、ここがチェルノブイリ原発事故を起こしたところ。このピンクの蝶々のような形をしたところが、超汚染地帯、一番の汚染地帯。これは、当時の使っていた単位で分かりやすくキュリーを使って放射能の濃度がどれくらい汚染しているかをセシウム137をどれくらい分布しているか、1平方キロあたりの濃度で示している。ピンクの一番薄いところ、これが1~15キュリー。ここは、この範囲はすべて飲食と生活が禁止されている区域。つまりそこで飲み食いしてはいけない、生活してはいけない。だからここには絶対入ってはいけない。その範囲がこれで、どのくらいの範囲かと言うと、これで100km。およそ東京駅から富士山くらい。このくらいの範囲。ここの数字を覚えておけばいい。
「1平方キロあたり、1キュリーあったら生活してはいけません。飲食してはいけない。」
という超危険地帯。
 では今どういう状態にあるかというと、皆さんも聞いていると思うが飯舘村。飯舘村は大変な汚染だということで、みんな飛び上がったが、ここは京大原子炉実験所の今中先生が実際に入って、本当に驚いたが、これは原発から40kmも離れているが、土壌汚染を調べてみたら、チェルノブイリ原発事故で立ち入り禁止レベルとなった、1平方キロあたり148万ベクレル、これを1平方キロあたりで換算すると、40キュリーになる。これ、どういうことかというと、ここの真っ赤なところ。40キュリーですよ。
(岩上氏)最も危険な地域。
(広瀬氏)最も危険な地域。こんなとこは進入禁止。そこの2倍以上であるということを突き止めた。どう思います?こういうところへ飯舘村、ついこの間までたくさんの住民が生活していたわけですよ。だから、どういうことなのかを今福島全体の汚染と、私は今Ustreamご覧になっている方に日本全体を想像していただきたい。とてつもない汚染が起こっているということを、皆さん自覚しないといけない。日本全部が。例えば、これ計算してみると、今言ったように、1平方キロ、つまり1kmと1km四方の間に1キュリーがあっただけで飲食と生活は禁止される。ところが、福島県の面積というのは、1万3781平方キロ。そこにさっき言った保安院の数値で、これヨウ素換算なんですが、77万テラベクレルが放出されたと言っている、国は。これは割り算すれば分かるが、1平方キロ当たり1510キュリーですよ。先ほど40キュリーでとてつもないということを言ったが、1510キュリーですよ?これは・・・
(岩上氏)途方も無いですね・・・
(広瀬氏)途方もないでしょ。これを見たとき絶望的になる。ものすごく控えめに計算してみたいと思う。というのは、これは全量が福島県に降ったわけではないはず。だから非常に運がよく大半が太平洋側、海に流れてくれて、或いは福島県外にも流れてくれた。しかしどう考えても、最低見積もっても1割は福島県内に降ったと思う。だけどそれで1桁下げる、1割としても。それでも、1平方キロあたり150キュリーですよ?ということは、さっきの真っ赤な地点のもうとてつもない量を平均しても、それくらいになる。だから、これをもうちょっと厳密にセシウム137、ヨウ素とはちがうので、厳密に言うと、保安院のIAEAへのレポートと1平方キロあたり30キュリーくらい。つまりさっきの真っ赤なところくらい。ところが、ヨウ素131、甲状腺ガンを起こす、それは一桁上なんです。だから300キュリーくらいという濃度。いずれにしても、とてつもない汚染が福島だけではなく、日本全土に放射能の汚染を起こしている。
 だからもう一回福島圏内の特に危険なところをちょっと名のあるとこだけ上げるが、飯舘村方向にかなり高濃度の放射能の雲が流れた。或いは伊達市や福島市、これは国が出したSPEEDIというあの予測に基づいて流れを見ていくと、郡山や深川のほうにも大量の放射性物質が流れている。だから、こういう地域でも大変な汚染が起こっているに違いない。
 これは私の親しくしてきた京都大学助教授の藤田ようこ先生が、これは4月5月、5日から7日の小中学校、福島県内の小中学校の公式資料を基にわかりやすい地図にしてくれた。これで見るとお分かりのとおり、福島原発はここに。双葉町があって、ここから来たが、さっき言った飯舘村はここ。これはどれくらいの汚染なのかというと、私が特に心配なのは子供たち、特に幼い赤ちゃんとか、ああいう幼い子だが、被曝限度の1000倍くらいに相当する。

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 この表の見方はどういうことなのかというと、今のこの表の地図の単位は、1時間当たりμSVで示してある、そのくらいの線量。放射線量が毎時で表されている場合は、そこにずっといるわけだから、子供たち、福島県民は。一瞬じゃない。だから365日、24時間掛けなければいけない。だから8760を掛けると、大体1万になる。だから、これはμSV/時で出ている場合は、10倍するということを覚えておいてください。なぜかというと、被曝限度というのは年間1mSV。これが一般公衆、大人を含めた数字。μSVというのは1000分の1だから、だから10倍なんです。mSV/時と出ていれば1万倍しなければいけない。おおよそ。これ1mSVというのは被曝量ではない。被曝限度量。普段はその半分くだい。だから子供の場合は、大人に対して10倍しなければいけないので、ここが今の学校のところ。毎時μSVの場合は100倍しなさい。ここを覚えておいていただいて、今の図を見ると、要するにこの小数点二つとる。つまり100倍する。だから1000倍くらいになるということを福島県内で、ここがゼロじゃなきゃいけない、小数点二桁目が。だから皆、用事でいえば、非常に遠いところでも被曝限度の9倍くらい。一番安全だと思われるところでさえ。だからこの辺はとてつもない。100倍とか、千葉からでも100倍とか、郡山で200倍とか、そういう被曝量。超えてはいけないものの何倍で考えた場合。

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 だから、郡山で学校の表土を削るというニュースがありましたよね?あれはかなり皆さんにとって大きなニュースになって、判りやすかったが、地元紙は福島民報は、こういう数値を出してくれた。要するに郡山の小中学校で毎時うんぬんというこういうの。ただ、これを見て、皆さんは意味がわからない。一体どれくらい危険なのかと。これをちょっと解説してあげたいのだが、学校の表土はどれくだい深刻なのかということ。学校の表土を削ればいいという問題ではなくて、表土を削る時にまた粉塵も上がるし、今私たちはもともと表土を削るなら、まず福島の学童が全員県外に出てからやってほしいと思っていた。ともかく危ないというので、学童がいる間に表土を削って校庭の片隅に埋めているような状態。どういうことかというと、ここは、郡山。新幹線が通るので、東北新幹線に乗れば通る。

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ここは原発から60kmほど離れているが、分かりやすく今の記事を翻訳すると、そこにかよう小学生の16%が大人の被曝限度の33倍浴びている。つまり、子供で言えば300倍くらい浴びている。子供の被曝線量でいうとね。中学生の場合は同じく2割くらいがその数値に達する。もちろんこの残りの16%じゃない84%は大丈夫かといえばとんでもない。もちろんそれはある一定の数値を取っただけだから、ほとんどの生徒はこんな何百倍っっていう・・・
(岩上氏)この数字の基礎は、この小学生の学校の通っている学校の表土ですよね?ある高い線量の学校と低いところがあって、それぞれの学校別の人数を計算すると割合が16%はちょっと危険なところにいるなと。84%は比較的、そこまで高くないところにいるんだろうなっと?
(広瀬氏)だからここで言うと、小学校は市内全500校のうち9校ということ。これをさっきの%で示すと、今のような比率になるということ。
 保育園のもっと幼い、もっと危ないが、なんと半数が大人被曝限度の26倍は浴びている。
(岩上氏)言い換えると16%は危険な目にあっていて、84%は安全圏にいるというわけではなくて、
(広瀬氏)もちろん全然違う。

【その③】へ続きます。

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