以前6月27日~7月19日 まとめられなかったけれど勉強した資料記録に置いておいた広瀬隆氏と岩上安身氏のインタビューを文字起こしすることにしました。内容はかなり厳しいものとなっています。
画像や資料もたくさん使われているため、一気に全部UPするのは厳しいので、徐々に更新しながら完成させていきます。ご覧になっていただける方には申し訳ありませんが、Bochibochi都合ということで、ご了承くださいませ。
【追記】
資料画像をUPしました。

では、いつものように、できることでしたら、映像でご覧頂きたいです。どうぞ。

①110712 岩上安身×広瀬隆氏インタビュー 1/3
http://www.ustream.tv/recorded/15947559 (01:08)
②110712 岩上安身×広瀬隆氏インタビュー 2/3
http://www.ustream.tv/recorded/15947590 (76:42)
③110712 岩上安身×広瀬隆氏インタビュー 3/3
http://www.ustream.tv/recorded/15948298 (86:01)

【以下時間のない方のために内容を起こしています。ご参考まで】
(岩上氏)それをもう少し社会、或いは政府、行政、もちろん電力会社が真剣に受け止めていたら、こうはならなかったんじゃないか?という気もするんですが、今日こういう事故が起こってしまったわけですから、非常に深刻な事故を受け、今あの第一原発の原子炉内で起こったことは一体何なのか?真剣に吟味する必要がある、それが一つ。
 そして、その結果として撒き散らかれた放射性物質、それが周辺、周辺といっても大変広域にわたるが、住民にどのような健康被害をもたらすのか、さらにそれが2次汚染、3次汚染と拡大していった場合、日本国民の健康にどのような被害出てくる可能性があるのか、こういったことまで視野にいれて議論していかなければならないと思う。
 さらには、原発というものの存否、原発はこのまま存続していていいのか?ということの議論。今湧き上がっているわけでして、その点について、エネルギー政策そのものの考え方も含めて、脱原発が必要ならば、それをどうするべきかということも含めてお考えをお聞きしたいと思う。
 ちょっと欲張った問いかけになってしまって申し訳ないが、是非よろしくお願いします。
 今日は、福島県民の置かれた状況、その危険性という講演会でお使いになっているものですね。
(広瀬氏)今、岩上さんがおっしゃった3つのことに要約されるんだが、要するに事故がどうやって起こったかということ、そしてその時に今原子炉がどうなっているかということが、全然伝わっていない。それと、今ここに出ている福島県民の最大の被曝者となっているあの方たちは、今どういう状態に置かれているかということも、国民に全然伝わっていない。恐ろしいことに。だから、それが二つ。被曝の問題。これは後で話すが、福島県民だけの問題ではなく、日本の広大な範囲を今汚染が広がっているので、そういう全体像を伝えておきたい。もう一つはエネルギー問題のような本来は直接関係ないが、私の結論を言っておくと、もう原発を即時全廃しないと大地震国日本ではもうそんなに次の大事故は自然界は待ってくれない。これは後で話す。
(岩上氏)人間の都合ではないですものね。
(広瀬氏)だから、そんなに皆さんお考えになるように段階的に原発止めるとかそんな悠長な話をしている時間はないので、その時には皆さん電力に対する不安があるようだから、必要なら電力問題についてお話する。
 結局、今の問題は恐らく今の3つに柱がある。だから、私は最初に今福島県の人たちがどういう状況に置かれているかということを、まず皆さんに知っていただきたい。そうでないと、今の原子炉の事故がどうして起こったかという、本当の恐ろしさもわからない。最初によろしいですか?
 というのは、出ているように、7月の2日と3日に福島の子供たちを放射能から守る福島ネットワークという人たちが主催で、初めてなんだが、私を呼んでいわきと福島市と郡山市で行われた。要するに、私がここで呼びかけてきた一番大事なことは、「学童疎開」。子供たちを今こんなとこで生活してはいけないということを言ってきた。それは、なぜなのかということをお話しておく。
 事故が起こってすぐ、3月11日に地震が起こって20日から長崎大学の山下俊一なる有名な人物と、それから広島大学の神谷研二と、長崎大学の高村昇の3人が、放射線リスク管理アドバイザーになって、皆さんご存知だと思うが、20mSV問題といわれる文部科学省が20mSV被曝しても大丈夫だというようなとんでもない危険な基準を設けて、しかも3人のアドバイザーが「100mSVであれば安全」と繰り返している中で、福島県民としたら、安心したい。だから、この3人の言葉に縛り付けられるような形でずっとここで生活をしている。200万人の福島県民が。
 ところが、今ここに出ているとおり、福島県内の75%、つまり4校に3校が所謂放射線管理区域と呼ばれる非常に危険な区域に相当する放射線量を受けているということが分かって、しかもそこに学童たちが30万人も子供たちが通っている。それをさっきの3人が「大丈夫だ」と言いくるめてきたものだから、子供たちは大変危険な地域にいる。
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 放射線管理区域というのがどういうものかというと、分かりやすく言うと、原発内部は非常に危険なので、定期点検などで働く労働者の方がいる。ガンや白血病になりながら、大体は示談金でごまかされて、それで闇に葬られている方がいる。その人たちは放射線業務従事者と呼ばれる人だが、平成21年に経産省の保安院が出したリストで、北は北海道から南は九州まで全部、原発の作業者がどれくらい被曝したかを2008年度について数値を出した。
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今の発電所内の合計のところ、表を拡大すると、ここにあるように、20mSVを超える作業者はゼロ。ほとんどの人は5mSV以下。大半の。だから非常に危険な原発労働者でさえ、20mSVを超える人はいないという状態。これは、翌年の2009年度でも、20mSV異常はゼロ。ほとんど5mSV以下。
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こういう状態のなかで、「子供たちを20mSV大丈夫である。学校に通え」とこういうことを言って、子供たちは大変な被曝を強要されながら、安全であるということをずっと説明を受けて、昨日で事故から4ヶ月経っている。
 だから、私は本当に心配。この子達は一体どうなるんだろうと思って。そういうことを普段は言いたくないが、ともかく福島県に行って、この間の連続講演会では、会場を埋め尽くしたあの人たち、お父さんお母さんたち皆不安に思って聞きにきてくださったが、この時は皆さんに話した。一体どういう状態にあるかということを。親ですから、本当のことを知ればすぐに子供たちをここにおいてはいけないということに気がついてくださるだろうということが、私の一番大事なポイントだった。
 だけれど、結局すぐに死んだり病気になるってことではなく、被曝というのは長時間、少なくとも数年かかって病気が出始める。誰が一体病院に入るのかということを、私に言わせれば、議論している時ではなくて、津波が来ているときは、みんな「逃げろ」というでしょう?だから子供たちに「逃げろ」と皆で言ってほしい。とにかくこんなところに居てはいけないということを理解してほしい。
 ということでまず、皆さんに話したのは、こういう・・・
(岩上氏)これは厳しい言葉ですね。
(広瀬氏)要するに、この人間たちは私に言わせれば悪党ですよ。本当に。許しがたい人間たちである。これを実をいうと15日発売の新書でルポライターの橋正二郎さんと原発の???を暴くという本を出した。その目的の一つは、この彼らを刑事告発することにした。もちろん文部科学大臣の高木義明も。15日に記者会見をするが、自由報道協会で記者会見をして正式にやる。8日に、今日が12日だから4日前に配達証明で明石さんが東京地検特捜部に対して告発状と陳述書を書いて送った。もう東京地検に届いているはず。それが一つ。
 もう一つは、被曝の問題でなく、そもそも事故を起こした責任者。この人たちは、過失致「死」が入る。既にたくさんの方が、東日本大震災だけではなく、原発震災、福島のメルトダウン事故が起こらなければ、亡くならなかった人がたくさんいる。それも分かっているから・・・
(岩上氏)これは具体的に言うと?例えば酪農家が首をつったとか?
(広瀬氏)そういう話もあるし、特に病院でこの原発震災のために移送されなければならなくて亡くなった方がすごく多い。だから、避難中
(岩上氏)避難という負担によって?
(広瀬氏)そうです。それで亡くなった方がたくさんいる。だから、そういう意味で言うと、過失致死傷にあたる。そもそも、岩上さん。これだけの事故が起こって、被害者がいる。「被害者がいない」といえる日本人は誰もいないと思う。ということは、加害者がいる。これだけの事故を起こして、しかもこういう事故が起こりうるということを明石さんも私も既に過去の本で書いている。多くの人もその事故の危険性の可能性を書いてきているから、そういうことを証拠資料として東京地検に出した。だから、これは所謂単なる過失ではない。刑法、司法の用語で言えば、未失の故意といって、起こりうることを見逃して、手を打たないで起こった事故なんですよ。だからそういう意味で言うと日本の国民全員が被害者であって、本来は明石さんと私だけではなく、国民全員がこの被害に遭っている。
 特に大事なことは、観光地でもそれこそ町の魚屋さんでもレストランでも、食品に特に関わる人たちにとっては、見えない形で放射能汚染の被害を受けていて、しかもその人たちは声をあげられない。なぜかというと、声を上げるとますます自分の被害、「あそこも汚染していたのか」となって、皆声をあげられないまま泣き寝入りしている。こういうことは、絶対あってはいけないこと。これはその被害者に代わって、司法の人たちが責任を持って加害者であるこの東電だけではなく、原子力安全委員長の斑目春樹とか前委員長の鈴木???とか、安全保安院の寺沢のぶあきたちも、たくさんの名前、他にもあるが、私たちは刑事告発したし、私たち二人ではなく日本の国民皆さん、これから雛形をいろんな形で皆さんにお伝えしていくので、是非告発してほしい。というのは、もう私事故が起こってからずっと、彼らが記者会見で傲慢に、東電の副社長や会長がぺらぺらとしゃべっているのを見て、腹が煮え繰り返るような怒りを覚えてきた。何でこの犯罪者たちが記者会見で平然とそんなことを詫びるつもりもなく、平然と事故を説明したり、毎日今もやっている。おかしいと思いません?
(岩上氏)おかしいですよ。我々、毎日事故以来会見を全て中継することをやってきたので、メディアがカットして極一部だけしか伝えていない中で、彼らの非常に尊大な振る舞いも含めて伝えてきたつもり。多くの人が愕然としていると思う。
(広瀬氏)だから、私はやっぱりこのままでは私は人を裁くつもりというよりは、やはりこのままでは彼ら全然反省していないようだから、次の事故を引き起こします。こういう態度を貫いていけば。また他の電力会社の幹部たちも皆同じような感触を私は受けるので、どうしてもこういうことで、歯止めを掛けていかないと大変なことになると思う。次の事故を考えて。そういう意味で、是非分かってほしいと思う。この刑事告発の意味を。
(岩上氏)刑事だけで、民事は?
(広瀬氏)なんで刑事にしたかというと、民事だと裁判やってくでしょ?私も原発の裁判の経験あるが、大変。お金がかかる、時間がかかる、労力がかかる。そしてしかも最終的に最高裁で国の言い分になって、全部切り捨ててきた。全敗ですよ。この原発裁判というのは、2度だけ途中の段階、高裁やなんかで、原発差し止めの判決が出たが、結局最高裁で全部切り捨てるという、あの裁判官たちが、実は今回の事故の責任者。だから私は裁判を起こしたいが、そういう無駄な時間を使いたくない。金もかかるし。だから、それで明石さんに相談した結果、結局我々は何もしなくていい。刑事告発っていうのは。結局、告発状と陳述書を書いて「この人たちを調べろ」と何があったかってそれを調べるのは、司直の責任・職務ですから、やらなければいけない。だから、そういう方法をやって、司直は特捜部も大きな問題を起こしているし、彼らとしては名誉挽回のためにもここで絶対やってもらわなければいけないと思う。そういう意味で裁判よりも刑事告発に踏み切った。
(岩上氏)しかし、受理して
(広瀬氏)受理してもらえると思うけれども。
(岩上氏)実際の問題として、起訴になるかどうか・・・
(広瀬氏)それは、岩上さん、言ってはいけない。それは我々が声をあげていくことが大事であって、それが一万通でも2万通でも司直に届いて、彼らが目を覚まして、自分たちが国民を守るという本当の正義のため動かなかったら、この日本は国家ではない。???国家じゃないんだから、少なくとも国民の常識に沿って裁判をしろと、絶え間なく上げていく必要がある。そんなことを我々がやるのかどうかなんていうことを評論すべきではない。
(岩上氏)警察審査会を使うとか考えられる?
(広瀬氏)それはどうなるかわからない。だから、それはそこで置いておきましょう。

【その②】へ続きます。

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