※この記事は、7月26日 食品安全委:内部被曝・外部被曝合わせて生涯累計100mSV【一般からも意見募集後とりまとめ予定】に関連しています。

【追記】
7月26日 【署名お願いします】子供たちを守るための緊急署名

今日も、たねまきジャーナルを聞くことができました。
食品安全委員会は、一般の意見を募集してから厚生労働省に結果を通知すると言っています。皆さんが思うところを伝える機会だと思います。是非パブリックコメントを皆で出しましょう。

食品安全委員会HPより:
放射性物質の食品健康影響評価について
食品安全委員会委員長からのメッセージ[PDF]

※ 放射性物質の食品健康影響評価については、7月26日の第9回「放射性物質の食品健康影響評価に関するワーキンググループ」において、評価書案がとりまとめられました。なお、第9回の議論の中で出された修正については、座長へ一任となり、同日の食品安全委員会へ報告されました。
 今後、修正が済み次第、本ホームページへ評価書案を掲載し、国民の皆様の御意見・情報の募集(30日間のパブリックコメント)を経て、食品安全委員会において評価書を確定し、厚生労働省へ評価結果を通知する予定です。
 なお、7月26日の第9回「放射性物質の食品健康影響評価に関するワーキンググループ」へ提出された評価書案については、
こちらをご覧下さい。

http://www.fsc.go.jp/sonota/emerg/radio_hyoka.html

20110726 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章


【以下、時間の無い方のために、内容を起こしました。ご参考まで】

まず放射能の新たな被曝線量の基準というものが、話に出てきたので、これについて伺いたい。
食品安全委員会というところが、食品を通じた放射性物質の健康への影響を評価しているところだが、そこがこういう話を出してきた。
私たち人間が生きる一生、生涯に渡ってどれだけ被曝するか、この累積線量の数字の限度を定めようという話。この食品安全委員会の考えは、
「一生涯上限リミットが100mSVとする」
という評価報告書をまとめた。
そこで伺いたい。
一人の人間が一生涯に渡って100mSVまでは被曝しても、逆にいうと安全なんだという意味だと思うが、そう読み取っていいのか?
(小出氏)安全なんだといっているのは違うと思う。そこまでは我慢をしなさいということだと思う。そんなことをなんでそんな一つ委員会がいう権限があるのでしょうか?日本人、日本に住んでいる人は、1年間に1mSV以上の被曝をしてはいけないというのが、法律の定め。それは、外部被曝も食品も含めての内部被曝を含めて、1年間に1mSVと決めている。
 100歳まで生きるという人はそんなに多くない。どんなに長く生きても、全部の被曝をあわせても100mSVになってはいけないというのが、法律が定めているところにも関わらず、食品だけを通じて100mSVまでいいと言っているんですよね?今度の委員会が・・・?

そういう意味なんですか?これ、「内部被曝と外部被曝を合わせて、生涯に渡る線量の限度を」と言っている。
(小出氏)食品委員会がそういうふうに言っているんですか?

そうですね。
(小出氏)食品の外部被曝とはどういうことを言っているのでしょうか?

だから私は食品も空気も全部足しての話かと思った。
(小出氏)食品委員会っていうのは、多分食べ物を通じてのことだと思うし、外部被曝の計算なんか出来ないと思う。

そもそも自然界に1.5mSV受けているといわれているが、それプラス食品ということとなると、もう2.5mSV、この基準でも。全く先生の言う1mSVというのは、はるかに超えている。
(小出氏)ただもともと1年間に1mSVという被曝量限度というのは、自然の被曝は除外している。

除外してるんですね。
(小出氏)だから、人口的な上乗せ分が、「1年間に1mSV」といっているわけ。それを人工的に上乗せされる外部被曝も内部被曝も全て混みで、1mSV以下に抑えなければいけないことになっている。

それを食品に限るのはおかしいですね。
(小出氏)全くおかしいと私は思う。

今回は、食品だけでは多分だめだということで、食品もほかのものも全部ひっくるめてこの食品安全委員会が数値を出しているようです。
(小出氏)そんなことは食品安全委員会の権限を越えているではないですか。

多分、私の素人考えだが、食品安全委員会は、これから様々な食品に対して、いろいろな規制する値を決めて行きたい、と思っている。今のところ「暫定基準値」を出している。あくまでそれ「暫定」なので、ちゃんとした規定値を出すためには、その前の段階として、一人の人間のライフスタイル全体を見て、一生涯にこれだけと決めて、そこから逆に「この食品についてはなんぼまで」という考え方をしているのではないかと。
(小出氏)結構です。ただその代わり、一生涯に100mSV。100歳まで生きる人は少ないから。70歳、80歳までというふうにするならば、もっと低い、そうですね。

例えば80歳まで生きるとしたら。
(小出氏)80mSVですね。最大で。

本当は80mSVでなければいけないものを、上限100mSVまで許されてしまうというふうに計算上なりますよね?ということは年間、例えば人生80年の方の場合、1年に1.25mSV。ということは、今までの1mSVが法定の基準であれば、25%UPってことですか。
(小出氏)そうですね。そんなものを食品安全委員会という委員会が許すという権限はもともとないはず。

これは、意図は何なんでしょう?
(小出氏)わかりません。被曝はもう我慢しろよといって少しずつ緩めている。のかな?と私は思う。

私はこれは、基準を緩めようとしているのか、きつくしようとしているのかさえよくわからなかった。このニュース。
メディアを見ても夕刊を見ても全部わからなかったですね。
(小出氏)少なくとも低くはなっていない。

私みたいに120歳まで生きるぞと思っている人で、本当に120まで生きれば、もしかしたら年間の限度では1mSVより低くなるが、多くの方はそうはいかない。
(小出氏)緩められてしまいますね。

緩められてしまう。例えば、この生涯の上限が100mSVというものをまず機軸において、いろいろな食品の暫定規制値を見直して、ちゃんとした規制値に使用なんてことになると、全体が緩む恐れがあると思うが。
(小出氏)そうですね。多分そのための布石を打っていると思う。

もともと暫定値は緩めていたんですよね。3月20日前後に。
(小出氏)そうです。もともと1mSVなんてとうの昔に撤廃されてしまっている。

ということは、現在かなり緩んでしまっていたものが、変な言い方だが、ちょっとはマシになる?
(小出氏)マシになったところで、日本の法律に違反していないか?

そうですね、本来は日本の法律にちゃんと遵守できるところまで強めなければいけないのに、そこまで強めることがもう現実的ではないというふうに読みとれる?
(小出氏)それはあるかもしれない。私は既に3月11日で世界は変わったと発言してきた。もう1年間に1mSVという国の法律を守れないような世界に既に変わってしまっている。そのことを国自身がはっきりといわなければいけないし、国自身が法律を破らざるをえないことを言わなければいけないと思う。

多分、今回のこの根拠は、こんなふうに言われている。
「日本人は自然界から年に1.5mSVを浴びている。だから同じ程度の被曝は、健康への影響は生じないだろう」
(小出氏)それは、インチキですよね?だから私たちは1年間に1.5mSVの被曝をしているわけで、そのことによって子供の奇形を含めた異常とか、私たち日本人がガンになるリスクを既に負っている。それと同じだけの被曝を加えても安全だなんて事にはならないで、同じだけの危険が上乗せされるということ。

やっぱり上乗せということですよね?
(小出氏)そうです。被曝というのは、必ずそういうもの。

そこがまず、意味が分からなかった一つでした。もう一つ、私がわからないのは、今の小出先生の話を聞いていると、食品安全委員会の作業部会の座長さんのいってらっしゃることと、なんか違ってるなと思う。座長さんはこういっている。
「年間100mSVは一年換算で1mSV程度になり、かなり厳しい値だ。より安全の側にたって判断した」
(小出氏)とんでもない話。

つまりこれは、みんなが100年生きるという計算上の話になっている。
(小出氏)なってますね。そんなことはありえないのに。

それと、「100mSV以下なら確実に安全だという根拠は見出せなかった」ともある。
(小出氏)もちろんです。

そうなんだ。ほんまのとこ、またこんなこと言ったら、それは違うと言われるかもしれないが、「一生涯でどんだけやったら安全やと思いますか?」って私が聞いたら、どう答えるか?
(小出氏)安全というのはありません。どこまで我慢するかということでしかない。

それと、今回、セシウムのいろんな食品の話が出ているが、セシウムはどれだけ取り込んでもいいとしましょうというような、放射性物質ごとに値を決めるということもできなかったようだ。
(小出氏)本当は決めなければいけない。

それはどういう意味?
(小出氏)要するに、法律というものが今ある。日本という国に。その法律で日本に住んでいる人は1年間に1mSV以上の被曝はさせないと定めている。日本が法治国家というのであれば、それを守るように日本の国が規制をしなければいけない。そのためには、セシウムであれば1年間でどれだけ以上を身体に取り込んではいけないと計算でもちろん評価できるし、ヨウ素についてはどれだけだと決める。それぞれを全部足し合わせた上で、1年間1mSVに収まるような規制の仕方を本当はしなければいけない。

ただ、食品を通じてこうしたセシウムやストロンチウムなどを身体に取り込んだ場合の影響は、評価するデータがないと
(小出氏)(苦笑)正確にはない。正確にはないが、でも日本の法律でセシウムはどれだけ危険である、ストロンチウムがどれだけ危険であると仮定しながら、法体系を作っているわけだから、法体系に則ってやればいい。それがどこまで正しいかと問われると私も????とは言い切る自信が無いが、日本の国にはそれに則ってやる責任があると思う。

ありがとうございました。

【以上】

失礼します。

にほんブログ村 環境ブログ 原発・放射能へ
にほんブログ村

にほんブログ村 政治ブログへ
にほんブログ村