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(山本A)中手さんの提案されたサテライト疎開。どういうふうに思われました?

(太郎氏)本当なら国が率先して真っ先にやらなきゃいけないことだと思うんですよ。自主避難という形で逃れられた方も、やっぱりそこにはお金がいるという現実があるから、動けない人もたくさん居ると思うんです。特にお子さんを抱えた方なんて。動けないでいることに、また自分自身を責めてしまったりする状況が生まれてると思うんです。このサテライト疎開っていうのは、本当に中手さんおっしゃったとおり、福島のアイデンティティを潰さずにそのコミュニティ、地域ごとだったり学校単位で疎開っていうことができるっていうことは、ほんと、これをやらないでどうするんだ?って。本当に福島の人たち、怒りで一杯だと思うんですよ。もう怒りを通り越して、悲しみで一杯だと思うんです。多分100歩どころじゃくて、1000歩くら譲って、「お願いしますから、これでお願いします」っていう、そういうふうに聞こえます。
(山本A)被災地全体そう思うんですけど、例えば今、仮設住宅を建てる場所がないと言っていた。直接原発のかかわりのない岩手とか。少しのスペースに仮設住宅を建てようとするんです。そうすると、今度そこに住んでもらうのはいいんですが、これ2年間だったら2年間。その後の災害復興住宅をどこに建てるんだっていう問題が出てくる。それでなくても平野部は少ないんです。三陸海岸っていうのは。ですから、あそこもそうなんです。一旦全体でもう少し内陸のほうにサテライト疎開してもらって、2年後には、その場所に新しい津波にも耐えられる強い町を作る。災害復興住宅も含めた町を作るために、一旦やらなきゃいけないことっていうのは、ものすごくあって、特にこの原発は、今日・明日の問題なんですよね。さっきのセシウムという放射性物質のことを考えると。だって、今まで日本の歴史の中で、こういったことやってきましたよね?

(太郎氏)やっぱり戦時中とかも疎開をさせていたわけじゃないですか。空襲から避けるために子供たちを。だから「どうして先人たちがやってきたことを今できないいんだ?」っていう話だと思うんです。
なんか、こう、国のやっていることが対応が遅いだとか、後手後手だという考え方もあると思うんですけど、僕から見たら、今起こっていること全て、わかっているんじゃないかな?と。
だから、それによるお金がすごく掛かるだとか、賠償問題だったり補償のことを考えると、人を動かせないという経済的な考え。目の前のお金を守るために人の命を犠牲にするという政策だと思うんです。

(山本A)田中さん、やっぱりそういう考えって政権の中にあると思いますか?

(田中氏)そうですね。僕は政権の中にも居たし、総理何人かが身近に居て感じたのは、日本の総理の力というのは、ある意味で大統領制の大統領よりも大きいんですね。ですから、深い関心を総理が何について持っているかだけで、うんと大きなものが動く。なんかこっち向いてないなと思うと、滞っちゃう。

(山本A)その気になれば・・・

(田中氏)だから、菅さんは駄目だって僕は言っている。真剣にその時に、総理がこれに関心を持ってくれている。例えば子供の命。それをしたら、全体が動く。そういうものですよ。全体の動きもうんと早くなるし大きくなる。だから指導者って大事なんですよね。

(山本A)そこで太郎さん、北海道にまとまって疎開してもらえないかという活動をやられているんですよね。

(太郎氏)そうです。なんとか自主避難を受け付けてもらえるところというか、少ないんですよね。ただ北海道庁が2万人規模で受け入れをしている。家賃は2年間タダ。就職も斡旋してもらえるということで、北海道で子供たちに今までどおりの生活といいますか、マスクとかせずに外を走り回ったり、当たり前の幸せを感じてもらうっていう・・・。

(山本A)北海道の子供たちと接した印象はどうでした?

(太郎氏)やっぱり、北海道に行く前に福島に取材に行ったんですけど、見るからに不自由ですよね、福島の子供たちっていうのは。いろんなものに縛られてて、学校が終わったら、親が迎えにいったりとか、子供も家に直帰する。子供らしさっていう部分を全くそぎ落とされたような生活を強要されているというのを感じました。でも、北海道の子供たちは、やっぱり最初北海道に来た時は、こわごわだったらしいです。外に出るときもお母さんに「マスクしないの?」って聞いたり。中で一番かわいそうなのは、一旦北海道には来たけれども、旦那さんが住宅ローンを払うために福島で働いているために、夏休みが終わったら、また戻らなきゃいけない。で、北海道でやっと外せたマスク、やっと触れた花だったり土だったりというものを、また福島に戻った時に、どうやって「触っちゃいけない」ということを教えなきゃいけない、そういう課題もお母さんたちの中にある。

(山本A)経済的な問題はどうですか?

(太郎氏)僕、聞いたんですよ。お母さんに、「今一番ほしいものは何ですか?」って聞いたら、「ストレートに言うと『お金』です」と。とにかく、自分たちの貯金を切り崩してこうやって北海道に避難されてきたわけです。そこで自分たちの生活するしかないじゃないですか。働こうと思っても、子供もいるから託児所もないから、働くに働けない。で、結局「貯金を切り崩していって、その先どうなるんだ?」だからそうやって北海道庁が声を上げてくれて、受け入れしてくれたまではいいんですけど、その先のことまでは、面倒見切れない部分があるじゃないですか。やっぱりそこで、しわ寄せが来ているというのは、地元のボランティアの方々。
僕がお会いしたボランティアの方っていうのは、「日本車の高級な車を2台買える位の資材を崩して、今やってます」というようなことを聞きました。

(山本A)民間でも、それくらいでやってる、それくらいの思いでやっている人がいるんですね。
・・・・これは、国が動かないと、やっぱり限度っていうものがあると思うんです。北海道以外はどうですか?

(太郎氏)北海道以外は、例えば、佐賀とかそのほか、関西だと大阪でも京都でも受け入れしているんですけど、なかなか自主避難という人をすっと入れてくれるようなところは、難しいみたいです。沿岸部の方で罹災証明がある方だったりすると、スムーズに行くみたいですけど、自主避難を受け入れてくれて、家賃タダで就職まで斡旋してくれてっていうところは、なかなか無い。

(山本A)罹災証明がないとなかなか受け付けてもらえませんよっていう自治体がまだ多いということ?

(太郎氏)まだあるみたいですね。だから、この問題っていうのは、福島って関西からもすごく遠いじゃないですか。何百キロもあるじゃないですか。多分これを見られた方、「福島の人、大変やなー」っていう思いで見られていたと思うんですよ、視聴者の方は今。けれど、これは福島だけの問題じゃないんですよね。これはもう全国的な問題であって、もちろん今回セシウム牛っていう問題がありましたよね。これがいい例だと思うんです。でも、セシウム牛っていうのは、ほんの氷山の一角であって、全ての食品に対して汚染の可能性がある。ここで一つの大きな問題があって、それだけじゃなくて、汚泥、放射性物質を浴びたと言われている汚泥、それもごめんなさい、数字が確か200ベクレルでしたっけ?これを肥料として外に出して良いと、流通して良いと。ということは、あと瓦礫ですね。放射性に犯されたがれきとかも全国にばらまかれている。今していることというのは、きれいな場所まで汚染されるような状況を作り上げているんです。

(山本A)何の問題の解決にもなっていないですね。

(太郎氏)解決には向かっていないです。しなきゃいけないってことは、恐らく広範囲にわたる移住ですね。というのは、そこに人が住むことによって何が起こるかというと、やっぱり食べ物を作られるわけじゃないですか。その食べ物は全国的に流通してしまいます。ということは、その元を断たないと駄目。でもそこには生活されている方がいるから、そこに補償をするという約束事があって、そうしないと全国にはそういう汚染された恐れのある食べ物はどんどん広がっていくし、その汚泥が撒かれたことによって、がれきが撒かれたことによって、本当に日本から汚染されていない場所っていうものが無くなってしまうんじゃないかなって。
一体国は今何をしているのか?
ひょっとして、国のそういう重要なことを決める人たちっていうのは、この国の未来をあきらめたんじゃないかな?って思えるような決定に見えます。今のままでいくと。

(山本A)現地取材をしてきたからこそ、そして、ここまで真剣に取り組んでいるからこそ、今の太郎さんの言葉っていうのは、全てそこから出てくる言葉というふうに思いました。

(太郎氏)ごめんなさい、もう一言いいですか?
だから、皆さんに声をあげて一緒につながってほしいんです。子供さんが居る方は給食という問題があるでしょうし、身近な問題があると思うんです。だから少しでも国の方向が変わっていくように、市だとか県だとか、そういう自治体に行政に直接訴えかけていって、プレッシャーをかけていって、そういう問題をクリアしていかないと、今世論が動かないと何も変わらずにこの先の未来っていうのは、閉ざされると思います。だから是非皆さんで声を上げていってほしいと思いました。

(山本A)今日は放射能汚染の実態、山本太郎さんに伝えてもらいました。
ありがとうございました。


【以上】


これが、現実です。

できることから始めていきましょう。
そして、今この瞬間も福島の子供たちが被ばくしていることを理解し、危機感を持って動いていきたいと思います。

失礼します。

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