これもオンタイムで聞いていました。
名古屋大学の沢田名誉教授から聞いていた内容をぎゅっと濃縮したような内容になっています。できることなら、併せて6月8日名古屋大沢田昭二名誉教授×岩上氏@IWJ【その①】もご覧ください。

ではどうぞ。


【福島原発】7/20/水★内部被爆のメカニズム 1/2  (10:12)

【福島原発】7/20/水★内部被爆のメカニズム 2/2  (07:09)


【以下、時間のない方のために、内容を起こしています。ご参考まで】

(水野氏)この内部被ばくというもの、例えば、今問題になっているセシウムが大量に検出されたわらを食べた牛が内部被ばくをしたということになるんですよね。
(矢ケ崎氏)そうですね。内部被ばくというのは、放射能のほこりを吸い込んだり食べたりして、身体の中から放射線が出てくる、その放射線に被曝してしまうという意味で内部被曝という言葉を使う。外部被ばくというのは、放射線が身体の外からやってくる場合を指す。牛が食べて、食べたわらの中に放射性物質が含まれていて、牛がお腹の中にある食べ物からどんどん放射線が出てしまっているわけです。
(水野氏)その牛肉を私たちが食べると、また私達の身体のなかに放射性物質が入って、それがずっと身体の中から放射能を出すということですよね?
(矢ケ崎氏)そうですね。結局、放射能というのは、煮ても焼いても水に溶けても、放射性物質であることは変わらないので、身体の中に入れてしまうと内部被ばくをすることになる。
(水野氏)ずっと続くと言うことですよね?
(近藤氏)体外へ排出されるということもあるか?
(矢ケ崎氏)はい。例えば、血液に溶け込むような水溶性の放射性物質だと、おしっこになったり、排泄されるたびに外に出て行くことで、やっぱり生物学的半減期と言うが、大体からだの中に入った量が半分になる期間が、おおよそ定まっている。
身体の中からはどんどん現象するが、ただし骨とか特定の臓器には、定着してしまって外には出ないことがある。こういう部分がずっと長期的に被ばくをさせていくことになる。
(近藤氏)放射性物質の種類と臓器とのかかわりになるわけですね?
(矢ケ崎氏)そうですね。
(近藤氏)今のセシウムはどうなるか?
(矢ケ崎氏)セシウムは、物理的な半減期が生物の身体の中に入るわけではなくて、そのままセシウム137などは、ほっておくと約30年かかって半分になるという放射をする。これが物理的半減期と呼ぶ。セシウムが身体の中に入ってしまった場合、身体の中では、約100日で生物学的半減期。そんなことが一応観測されている。
(水野氏)100日で半分になる。ということは、結局ゼロにはなかなかならない。ゼロに近づくためには、何百日、だんだんゼロには近づいていくんですよね?
(矢ケ崎氏)100日で半分になり、また100日経てば、始めに比べて4分の1、というように半分、半分になっていく日にちが100日ということ。
(水野氏)でも、ゼロにならない限り、ずっとそこから放射能は出る?
(矢ケ崎氏)内部に放射線がずっと出続けて、内部被ばくの場合には、セシウムだと、セシウムがベータ線を出して、バリウムというものに変わり、バリウムがガンマ線を出す。身体の中ではベータ線を出して、さらにバリウムがガンマ線になるという、そういう二本の放射線を出す。外部被ばくでものを言う人は、セシウムが本当はベータ線しか出さなくて、その後のバリウムがガンマ線を出すものだから、セシウムのガンマ線なんて言っているが、これは、外部被ばくの方はガンマ線しか勘定しないという見方で、とても内部被ばくをきちっと正確に見ているわけではない。
(近藤氏)ベータ線のほうが、蓄積しやすいわけですね?
(矢ケ崎氏)ベータ線のほうが、身体の中で分子を切断するという作用が放射線の作用であるが、その分子を切断するという密度がガンマ線よりもはるかに密度が高い形で、集中的に行われる。それで、内部被ばくが特に怖いのは、福島原発からのほこりもそうだが、放射性物質が原子が一個だけで飛び出すのではなく、微粒子、或いは放射性のほこりだと表現される。原子がたくさん集合した状態でつぶになっている。それで、例えば、1μメートル=1000分の1ミリメートル。この粒は目に見えない。ただ、この一粒のほこりの中に、原子の数で言うと、大体1兆個の原子。ミクロに見ればすごい数。それで、こういうほこりが身体の中に入ってしまうと、1兆個も放射性の原子があるものだから、どんどん同じ場所でベータ線が出てくる。同時に、バリウムという原子に変わってしまうと、原子そのものは同じ原子で名前だけ変わるということになるので、やっぱりガンマ線も同じところから出てくることになる。内部被ばくの場合には、そうとう集中した被ばくがなされてしまう。
(水野氏)同じ場所から集中して放射能が出てくる。そこが怖さの一つなんですね。
(矢ケ崎氏)そうですね。この怖さが放射線が電磁作用というふうに呼ばれているが、電子を原子から吹き飛ばしてしまうということで、結局その作用は、いろいろな生態の分子を切ってしまう、切断してしまうという効果をもたらす。
(水野氏)言ったら、身体の組織がバラバラに細かい部分でものすごい細かい単位でバラバラに引き裂かれてしまうようなものですね。
(矢ケ崎氏)そうですね。この分子切断がなされても、また生物の修復機能というのがかなりたくさん働く。ただ、切断されたところが、周囲が切断されていなくて、きちっとしたものがある場合には、きられた物同士の相手がはっきり判るので、元通りになる可能性が非常に高いのだが、内部被ばくの場合には、これが???切断されてしまうものですから、つなぎ間違えてしまう。そうすると、例えば、電子がつなぎ間違ってしまうと遺伝子が変成されるという、組み換えられてしまう。
(水野氏)組み替えられて、遺伝子が変成されて別のものになってしまう!
(矢ケ崎氏)別のものになってしまう。これが生き延びると、二つの大きな反応が出てくると言われている。
一つはその人の身体の中に、同じ場所が変成されることが何回も40回も50回も繰り返されると、ガンになってしまうというふうに言われている。
(水野氏)そういうメカニズムでガンになると言われているんですか。
(矢ケ崎氏)ですから、時間が掛かって随分後になって、5年10年20年、そういう後になってガンになる。そういうこと。
(水野氏)そういうメカニズムなんですね。
(矢ケ崎氏)それで、これが晩発性のガンと呼ばれている。
(水野氏)後になってわかってくるというものですね。
(矢ケ崎氏)これが一つ大きな怖いもの。
もう一つ怖いのが、遺伝子というのは、全く同じ遺伝子を細胞分裂をするときに次々と同じものを作る構造を持っているから。卵子や精子が、そういうふうに遺伝子が組み間違ってしまったものがあると、この組み替えられた不安定な遺伝子が、子供や孫に伝わってしまう。こういう作用がある。これは、物理的に明瞭に必ず出てくる効果。
(水野氏)間違った組み合わせになってしまったものが、同じものを何個も出していく、それが、遺伝していくということなんですね。
こうした恐ろしさをもっている内部被ばくですが、いろんな基準の中にこの内部被ばくが考慮されていないということを聞いた。例えば今福島の子供さんたちに、なんとか学校の校庭などで遊んでもらうため、土壌の汚染の基準をどうしようかと言ったときに、年間20mSVというのを基準にしているが、これには内部被ばくは入っていないですか?
(矢ケ崎氏)今、国際放射性防護委員会という組織が被ばく線量を計測するような基準になっているが、実は、このICRPというのが、政治的ないきさつから見ると、アメリカが核兵器の放射線による病気がたくさん引き起こされるということを隠す目的で作られたと言ってもいいような生い立ちを持っている。内部被ばくをこのICRPの基準は、内部被ばくを測ることができないような基準にされている。それで、内部被ばくが判らない方たちが、20mSVなんていう値を弄んでいるが、これはとんでもないことだと思う。
(近藤氏)それは、広島・長崎と関係ある?
(矢ケ崎氏)あります。広島・長崎の原爆を落とした後に、アメリカが威力の大きさに一つはびっくりする。もう一つは、1ヶ月くらい経った後で、まるっきり原爆で傷を負わなかった人が、バタバタと亡くなっていく。爆心地に後から入域した人たちがバタバタと亡くなっていくということを世界に知られようとして、これを大慌てで隠して、「広島・長崎に1ヶ月経った後、命を失っていく人は皆無である」というような宣言をマンハッタン計画の情報担当筋が東京で発言して、その後、占領ということを利用して、原爆のデータを一切機密管理してしまった。
(水野氏)実は広島でも内部被爆の資料をアメリカは持っていたにも関わらず、それを隠したということ?
(矢ケ崎氏)内部被ばくを隠すためには、もう一つ重要なことがある。
(水野氏)矢ケ崎先生、申し訳ありません、この話は非常に重要な話できっちり伺わなければいけないが、番組の時間が十分ない。また日をあらためてこの話をちゃんと伺ってよろしいでしょうか。
(矢ケ崎氏)そうしてください。ただ、今、牛の被ばくが見つかった、こういう事態がそもそもどうして出てきたかというと、国が被ばくをさせてはならないという基準を持っていない。先ほど申し上げたとおり、放射線というのは、遺伝子を痛めつける。できるだけゼロに。ところが、食品なんか限度値を設けて、「限度値より低いものは安心だから食べなさい」とそういうことをやっている。
(水野氏)そこの考え方に非常に大きな問題があると矢ケ崎先生がおっしゃるので、この話を広島・長崎とどう関連しているのか、また日を改めてお伺いさせてほしい。とにかく、牛の問題一つをとっても、「内部被ばくに安全なものはない。被ばくに安全なものはない」という考えに基づかないと駄目だというのが、先生のご主張だと理解していいですね?
(矢ケ崎氏)この考え方にたたないと、国民の被ばく、国民の命をきちっと安全に保つということは絶対にできない。政府は是非これをやらなきゃいけない。決断しなきゃいけないところです。
(水野氏)ありがとうございました。

【以上】

失礼します。

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