科学の敗北?
大槻義彦のページ 2011年4月 6日 (水)
 今回の大地震災害、大津波災害、原発災害、放射能災害を目の当たりにして、『これは科学の敗退だ』『科学の敗北』とお悦びになる方々がいます。たしかに、東北大地震は想定をはるかに超えるものでした。しかし、実は最近の研究から東北東沖の大地震は想定の枠に入りつつありました。ただ、このようなデータや研究は新しいもので、まだその地方に周知徹底されるまでには至っていませんでした。それにしてもこの大地震のとき走行していた東北新幹線、数十本は緊急津波警報発令とともに変電所の電源が自動的に切れ、また急ブレーキがかかっていたのです。これによってすべての新幹線が無事でした。警報発令から大地震の震動が新幹線に到達されるまで15秒ほどでした。つまり新幹線にとって、みごとな『地震予知の成功』でした。このように考えると地震学という学問の敗北などと言えるものではありません。

 原発災害はたしかに科学の無力と批判したくもなります。しかし、原発の原理である核物理学全体の敗北ではありません。核医療は急速に進み、MRIやPETによる診断は現代医療に不可欠です。それに放射線治療はいまや手術治療にとって替わろうとしているのです。原発も、たしかに今回はまことに深刻な事態ですが、それでも風車や太陽光エネルギーですべて代用はできません。安全を追及しながらやむをえず当分原発に頼るのです。もちろん、現代科学文明をあきらめて、原発を止め、自動車を止め、リヤカーをひっぱり、PCも使わず、自販機などとんでもない。夏はクーラーなし。これで熱中症での死者は数千倍。もちろん病院でも高度医療はできませんから人々の平均寿命は55歳。しかし、原発事故はたしかになくなりますね

 現代科学文明はジグザグと右往左往しながら前進するのです。今回の原発事故はきわめて不幸な事故ですが、これによって人類の英知はさらに前進します
http://ohtsuki-yoshihiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-6c9f.html

皆さんはどう読むのでしょうか。
賛同できる箇所、できない箇所、極論すぎるのではないかと感じる箇所もあるかもしれません。

Bochibochiの見方は敢えて書かないことにします。

失礼します。