7月4日に関西ローカルで放送されたおなじみアンカーで六ヶ所村と核燃料サイクルの特集が報道されました。、推進派と反対派の意見がバランスよく入っているので、問題提起になる素材です。
是非、見られるうちにご覧ください。

核のゴミ抱える村 青森・六ヶ所村の現実 (12:07)

http://www.youtube.com/watch?v=JWmONP30oLU

【以下、時間のない方のために内容を起こしました。ご参考まで】
(村西キャスター)原子力発電所から出てくる核のごみについて考えます。
原子力で発電した後の廃棄物は10万年も放射線を出し続けます。

(農家・哘[さそう]清悦さん):残されても困るものです。使用済み核燃料なんて。
(六ヶ所村村会・岡山勝廣議員):なんで30年50年たって持っていくの?ずっと六ヶ所におけばいいじゃん。


日本中の使用済み核燃料が集まる青森県六ヶ所村を尋ねました。

(山本アンカー)核燃料サイクルについて考えます。
aomori核関連

(村西キャスター)青森県にはこちらの地図にあるように使用済み核燃料の再処理施設を始めとする原子力施設が建設中のものを含めて4つもあります。日本の原子力発電を支えている青森の住民が福島の原発事故をどう見ているのか取材しました。

(VTR開始)

青森県、六ヶ所村。
日本で唯一つの使用済み核燃料の再処理工場があります。
全国の原子力発電所で出た使用済み核燃料は、それぞれ敷地内のプールで冷やされた後、六ヶ所村のプールに移されます。核燃料は使った後、水で冷やし続けなければなりません。
福島第一原子力発電所では、電源喪失でプールを冷やせなくなり、決死の注水活動を余儀なくされました。
日本中の原子力発電所で出てくる使用済み核燃料はすべてこの港に運ばれてきます。関西への電力供給に使われているこの使用済み燃料も年に6回運ばれます。そして隣接する再処理工場へ持ち込まれるのです。
使用済み核燃料は死の灰と呼ばれる核分裂生成物を含んでいます。1トン分の使用済み核燃料に近づくと即死します。このため鉛で遮蔽した容器に入れられ、厳重に扱われます。六ヶ所村の使用済み核燃料プールは既に94%まで埋まっています。国の描く核燃料サイクルは行き詰っているのです。
核燃料サイクル

原子力発電所でウランを燃やすとプルトニウムが生まれます。再処理工場は産まれたプルトニウムを取り出すところです。そのプルトニウムを燃料にしてさらに新たなプルトニウムを作り出すという高速増殖炉が実現すれば、今後、資源の心配がいらなくなるというのが、核燃料サイクルです。
しかし、高速増殖炉は事故やトラブル続きで開発のメドは全く立っていません。高速増殖炉が実現できない限り、核燃料サイクルは成り立たないと専門家は指摘します。
(京大原子炉実験所・小出裕章助教)
ウランという資源は石油に比べても数分の1しかない。石炭に比べたら数十分の1しかないというまことに貧弱な資源で、こんなもの未来のエネルギー源にならなかったのです。実はそのことは私は足を踏み込んでから知ったのですが、原子力を進めてきた人たちは本当に知識を持っている人たちは初めから知っていた。サイクルの中の一部が高速増殖炉ですから、高速増殖炉がなければ、核燃料サイクルという概念自身が意味がなくなります。

高速増殖炉のメドも立たないのに、取り出したプルトニウムは長崎型の原爆4000発分に相当します。プルトニウムの毒性は、ウランの20万倍。核兵器の材料にもなるため再処理工場はIAEA、国債原子力機関が24時間監視する厳重な警備体制がしかれています。

(自民党・河野太郎衆院議員)
プルトニウムがこんなに溜まっているのに、再処理工場を稼動して新しいプルトニウムを取り出してどうするんだという議論があったのですが、そこはもう自民党の中も有無を言わさず押し切った。あたかもその建前が通るようなことをこの核燃料サイクルでもやってきて、だんだん化けの皮がはがれてきている。だからそろそろ「王様は裸だ」といわなければいけない。一生懸命『王様は裸じゃないか」といっても「いやいや立派な洋服を着ています」

さらに深刻なのが、核のごみの最終処分地が決まらないことです。
再処理工場では、プルトニウムを取り出した後の廃液をガラスで固めて高レベル廃棄物として保管しています。高レベル廃棄物は、手で触れるようになるまで10万年或いは100万年掛かるといわれています。国はどこかに最終処分地を決めて、地下300mに埋めて捨てる考えです。

深い地中は地震でも揺れが少ないうえ、物質を閉じ込める性質があり、10万年以上安全に管理できるというのです。

(京大原子炉実験所・小出裕章助教)
六甲山は9百何十m(931m)の高さが今はあります。でも100万年前はあの場所は海だったのです。ですから、100万年の間にもあんなに高い山ができてしまう。なのに300m、或いは何百mの地の底に埋めたつもりであっても、100万年後にはそれが山になってしまうという、10万年や100万年という年月の先まで安全を保障できるような科学は残念ながら、私も残念に思うけれども、今人間には持っていないのです。そういうものは。

六ヶ所村で核廃棄物を預かるのは、50年以内という約束です。最終処分地が決まらないと、その約束が果たせなくなります。
ところが、畜産や再処理工場の協力企業を経営する村会議員は、あわてなくても良いと話します。

(六ヶ所村村会・岡山勝廣議員)
なんで30年経って50年経って持っていくんだよ。ずっと六ヶ所に置けばいいじゃん。村も行政も再処理の日本原燃さんも皆にとっておっきいわけでしょ?我々はあの工場を受けた瞬間に、メリットもデメリットも一緒に受ける覚悟を決めたわけですから、そうそう心配していただかなくていいと僕は思う。

六ヶ所村には、再処理工場の誘致で328億円(2009年まで)が交付されました。原子力関連企業が立ちならび、村の景色は一遍しました。
高校進学率

雇用が生まれ、村の基幹産業とまで言われた出稼ぎ者の数は10分の1にまで減っています。村に高校を作り、進学率を全国平均に押し上げるという悲願の達成も再処理工場の効果だといいます。

(六ヶ所村・古川健治村長)
もし、原子燃料サイクル事業、これが立地されてなかったとしたら、六ヶ所村は多分超限界集落になっていたのではないかと思っています。ま、自分としては、村民の幸せと村の発展のために施設を有効にそれこそ活かしていきたいというつもりでいます。

村に恩恵を与えてきた原子力産業。
しかし、ひとたび事故が起きると大きな被害を受けるのは農家です。

さそせいえつさん再処理工場から30kmあまりの七のへ町で農業を営んでいます。トマトの栽培が好調でハウスを増やしたいと思っていましたが、その考えは変わりました。

(農家・哘清悦さん)福島の事故を見て、もういずれ青森県から脱出することを想定しておかなければいけない。だからここに置いてかなきゃいけないものはあまり増やさないこと。だから身体と現金預金、あと技術だけ持って逃げるというつもりでいなきゃならないと。極端な話、日本に住めないような状況になったら、海外に行ってでも農業やるつもりで考えなきゃいけないなと。

【JRゆうき青森総代会/6月23日)
先月、六ヶ所村周辺の農家が、農協の総会に集まりました。

(農家の男性A)安全っていうのが先立ってるから、なかなかいいとか悪いとかそこまでは・・・ね。
(農家の男性B)だって(再処理工場は)なければならないもんだべ。ストップとかそういうのはできない。もうこれやるしかない。この前のあれ(福島の原発事故)は特別。何千年に1回だから。と思うよ。
(農家の男性C)農家ばっかりではなく、皆生きていかなきゃいけないから、地震・津波にも絶対耐えられるような、やっぱり原発がほしい。

なんとか原子力施設と共存する道を探ろうとする農家が多い中、さんは福島の現実を直視しようとしない農協の姿勢に疑問を投げかけました。

(農家・哘清悦さん)約100ページ以上の総会の資料に原発の「げ」の字がどこにも出て来ない。これに書いてこないということは、もう触れたくないということですよね。そうじゃなくて本音で議論しなきゃならないときにきてるんじゃないのと思う。

多くの人が地域の発展を願って協力してきた原子力政策。
安全性の問題に加え、10万年に及ぶ廃棄物の管理という重い宿題をどうするのか、国民全員に突きつけられています。


(山本アンカー)青森の住民の皆さんの意見が分かれるのは致し方ない、これまでの関わり、雇用もお金も含めて、それを受け入れてきたわけですからね。
ただ日本人として、やはり恥ずかしいですね。10万年後の日本に、或いは地球に責任をもてないことをやっているんですから。

(村西キャスター)大変なことに手を出してしまったんだなって思いますよね。

(山本アンカー)そうですね。原子力政策がスタートしたのが、1950年代の半ば。ですから、半世紀以上警鐘をならし続けている、常にその声はかき消されてきた。それが福島第一原発の事故でやっと目が覚めた。でも新しい原発、原子力発電は、国内ではもう作らせないという思いでいても、今存在する核のごみ。これどうするかっていう問題、なかなか答えが出そうにもありませんね。
今村西さんが言ったように、一つ言えるのは、取り返しの付かないことをやってきたんだなという思いですよね。

以上。

作業が終わってからHPを見つけてしまいました・・・orz

【スーパーニュースアンカー番組バックナンバー】
http://www.ktv.co.jp/anchor/today/2011_07_04.html
  ↑
こちらが公式ですので・・・(笑)

失礼します。

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