※この記事は、5月21日東電:1SVの瓦礫と2号機・3号機の汚染水と、メガフロート<追記あり>の続報です。
汚染水のメガフロート移送開始 漏水・津波…多難な“船出”
産経ニュース2011.6.30 22:40 (1/2ページ)
東京電力は30日、福島第1原発5、6号機タービン建屋にたまる低濃度の放射性物質(放射能)を含む汚染水を、人工浮島「メガフロート」へ移送し始めた。汚染水対策の“救世主”と期待されるが、大量降雨があれば汚染水増加に追いつかない可能性もあるなど、不安も抱えている。(原子力取材班)
【前例なく苦肉の策】
「国難のとき。話を聞いて1日で即決した」。メガフロートを所有していた静岡市の担当者は、東電側からの提供依頼を、そう振り返る。平成15年から、清水港の沖合で海釣り公園として利用されていたメガフロートだが、提供依頼があった翌日の4月1日で営業を終了。三菱重工の本牧工場(横浜市)で漏水対策や防腐塗装などが施された。
「水を入れるアイデアは東電から出た。技術的には可能だが前例はなかった」(三菱重工)といい、まさに「苦肉の策」だった。
【継続的に監視必要】
メガフロートは全長136メートル、幅46メートル、高さ3メートルの鋼鉄製で中は空洞だ。
もともと、羽田空港の再拡張事業での採用を目指し、三菱重工などが実験用に建造した。平成10~12年には神奈川・横須賀沖で飛行機の離着陸実験をしたが、入札参加条件を満たせず、断念。分割解体された一部が清水港で利用されていた。
約1万トンの水を貯蔵できる容量を持つが、もともと貯水を目的に設計されていないため、改造工事を施したとはいえ、水漏れなどの懸念はぬぐえない。
大阪大学の宮崎慶次名誉教授(原子力工学)は「漏(ろう)洩(えい)の回避のために十分な監視を続けなければならない」と指摘する。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110630/dst11063022440037-n1.htm
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【満杯後は放出も?】
ほかにも不安材料はある。5、6号機タービン建屋から移送した低濃度汚染水をためている仮設タンクの容量は1万2200トン。すでに1万700トンの汚染水が入っている。だが、6号機建屋側には、まだ少なくとも1500トンが残っている。
東電は、3~4カ月かけて仮設タンクから計8千トンをメガフロートに移す計画だ。だが、九州大学の工藤和彦特任教授(原子力工学)は「梅雨や台風の降雨などで汚染水が増えれば、移送が追いつかなくなる可能性もある」と懸念する。
余震による津波の危険性も指摘される。工藤特任教授は「津波に耐えられるのか疑問が残る。あの巨大施設が流されれば大変な事態になる」とする。
また、満杯となったメガフロートの汚染水をどうするかという問題は未解決のままだ。東電は「将来的には海洋放出も選択肢」とするが、地元自治体などの了解が得られるかは不透明で、多難が予想される“船出”となった。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110630/dst11063022440037-n2.htm
待ちくたびれましたよ・・・、メガフロート・・・。
ようやく到着して作業開始されているようですが、全く足りないですね・・・。
5,6号機だけで、1万700トンと1500トンで既に1万200トンで仮説タンクと同量ですね。
11万トンもある汚染水をどうやって取り除いて作業環境を確保していくのでしょう。
全然足りない・・・。
最後の一行が恐ろしいです。
「低濃度だから海洋放出しちゃってもいいよね?」
いいわけないでしょう・・・?
失礼します。