※この記事は、6月18日 東電:汚染水浄化システム停止-予定よりもはるかに早くに交換基準値に・・・に関連しています。

汚染水浄化装置で新たな水漏れ 洗浄用水 福島第一原発
朝日新聞社 2011年6月19日20時27分

 東京電力は19日、福島第一原発で本格稼働をめざしている放射能汚染水の浄化処理装置で、新たな水漏れを発見したと発表した。漏れたのは、装置のトラブルに伴って内部の洗浄のため流した低濃度の汚染水30リットル程度で、すでに回収した

 18日午後9時ごろ、点検中の作業員が見つけた。放射性物質や油分の吸着に使うゼオライトを入れた装置の安全弁が壊れ、円筒形の装置を囲う容器とのすき間に水がたまっていた。安全弁は内部の圧力が高まると破れる仕組み。東電はポンプの動作と停止を繰り返した影響が考えられるという。安全弁は停止中に水素がたまるのを防ぐ目的で取り付けているため、運転中は安全弁の手前の弁を閉めるなどの対応を検討する。

 汚染水浄化装置は、試運転中の16日に別の安全弁が破損した。この際は誤操作が原因とみられる。また、17日夜に本格稼働を始めたが、予想以上に放射線量が高まったため5時間で運転を停止。原因究明のため、汚染水に含まれる油分に放射性物質がどの程度含まれているか、複数の種類の装置に汚染水を流して調べる試験を19日夜から始めた。
http://www.asahi.com/national/update/0619/TKY201106190242.html

4号機建屋機器から強い放射線か 水位低下、遮蔽されず
2011/06/19 18:39   【共同通信】
 福島第1原発4号機のピットの水位が下がった状況
 東京電力福島第1原発4号機の原子炉建屋上部にあり、機器を水に漬けて保管している「ピット」という場所の水位が低下、水による放射線遮蔽効果がなくなり、露出した機器から強い放射線が出ている可能性が高いことが19日、分かった。

 4号機は地震発生時に定期検査中だったが、地震と津波で冷却機能が失われ、使用済み燃料プールの水が燃料の熱で蒸発して水位が低下。プールにつながるピットの水位も低下したとみられる。

 東電は「4号機の建屋周辺の放射線量は特に高くなく、外部への影響はない」とするが、今後、この付近で作業する場合に備えて水位を上げるため、19日から水の注入を始めた。
http://www.47news.jp/CN/201106/CN2011061901000328.html

汚染水浄化装置は、またトラブルですね。
初めて扱う機器ですから、当たり前と言えば当たり前のことなんだと思っています。設備をぶっつけ本番で導入しているわけですから、扱うほうも必死だと思います。作業員の方々にお願いするしかない状況です。

4号機ピットの水位低下から強い放射線がでているとのことですが、イマイチ私にはわからなくて困っていました。記事の中の図の「構造物」がどうして放射線を帯びているのかを判らなかったのですが、記者会見後に、フリージャーナリストの木野さんが解説してくれた情報ですっきりしました。

kinoryuichi/木野龍逸 (Ryuichi KINO)2011/06/19(日) 22:29:59 via Echofon
【東電会見】なんでも、原子炉ウェルの水位が下がってしまって、本来は水で放射線を遮断してる圧力容器上部がむきだしになってるらしい。
そうすると圧力容器内部の放射化してる設備から放射線が出るので、水を入れるのだそうな。

原子炉ウェルの水位が下がったのは、東電は、爆発によって隣のプールとのゲートが歪んだかなにかして、漏れたのではないかと。で、SFPは高温で蒸発したので、原子炉ウェル側も水位低下したのではないかと。

kinoryuichi/木野龍逸 (Ryuichi KINO)2011/06/19(日) 22:33:30 via Echofon
【東電会見】SFPと原子炉ウェルのゲートは、前はちゃんと閉まっているという回答だったけども、どうも隙間があいてるらし。こうなると、4号機も爆発したっていうことにしたほうが、都合がいいんだろうなあ。
つまり、「圧力容器の上部にあったはずの水が低下してなくなってしまい、圧力容器内の機器から放射線が出てしまっている」ということのようです。
一瞬、使用済み燃料棒以外に、放射性物質を帯びたものが4号機の中で管理されていたのかもしれないと、疑ってしまいました。早合点しなくて良かったです。
いや、全然良くないんですけど・・・。
ということは、4号機は、もう水位も保てないし、燃料棒以外からも放射性物質がばら撒かれる状態になったということですね。あの建屋の状態を見れば、決してありえないことではないと思います。

・・・続報を待つしかありません。

失礼します。