地域の経団連を見ると、その代表はことごとく電力会社の社長。そのため合理性を持っていない。
【これを解決していくためには】 (00:49:20-)
私たちにやれること。
・タテ-自ら政治家になったり、影響を与えられるポジションから変える方法。
・ヨコ-となりの人に話したり、多くの人たちのムーブメントから変える方法。
・ナナメ-全く別な仕組みを考え、現実に新たなやり方をやってみせる方法。
全部やっていく必要がある。
ナナメの方法を考える。
原子力をやめる→自然エネルギーへ移行すると言ってしまうと、つっこみどころが満載なので、失敗だと思う。
原子力をやめる→節電→自然エネルギーが正しい道だと思う。
・節電はコストがかからず簡単にできる。電気の消費量を半分へ。その減った量を自然エネルギーへ徐々に切り替えていくのが順序。
【電気は貯められないのが欠点】 (00:51:45-)
今使っている電気は、今発電された電気。発電所はピークの10%多く発電所を作っておかなければならない。
ピークが出るのは年間10時間。わずか0.1%
なるべく発電所を作りたい電力会社は、その0.1%のために発電所を作っている。
この0.1%を節電すればいいだけのこと。
家庭の電気消費は、電気全体の4分の1以下。
4分の3は、事業者が消費している。
ピーク時(3時~4時)は家庭がもっとも消費しない時間(全体の9%)
91%は、事業者。
事業者の電気料金は、基本料金は高いが、使うほどに安くなっていく。
→最大値を超えないようにたくさん使ったほうが安くなる。
家庭の電気料金は使うほど高くなっていく。
消費の多い月:東京は7月と9月
解決策:企業の電気料金の設定を変えればいい。
そして、企業は省エネ製品を導入していけば、すぐに節電ができる。
⇒これをやらないことが問題。
【2003年夏のデータ】(00:58:40-)
東京電力のデータ
前年に原発事故を隠蔽し、内部告発され、否応なしに原発をとめて検査をする必要があった。電気がなくなりそうだったので、節電呼びかけのために出したデータ。東京電力は世界最大の電力会社。日本の電気3分の1を発電している。
「夏場、平日、日中午後2-3時、気温31度以上のときだけピークが出ている。」
→対策:その条件の時に産業の電気料金を高くする。
⇒これをやらないことが問題。
これを東電で説明したことがある。必死にメモをとって最後には「資料をくれ」といったので、早速対応してくれた。
⇒二度とこのデータを出さなくなった。
発電所のピークをなだらかにすればいい。
ドイツや北欧はそうやってピークの上下をなだらかにした。
もし日本がドイツのようにピークの幅を減らした場合、現在の25%の施設は不要になる。原子力の発電量は全体の20%を下回っている。原子力発電は1基も必要なくなる。
【ピークを下げる方法】
・フランスは夏場日中の電気料金が11倍になるので、みんな電気を使わない。
・カリフォルニアやイギリスでは、各時間帯の電気料金を株式市場での売り買いしている。
→かつてみんなが一気に買ったために、200倍まで値上がりしたことがあった。200倍もする電気は誰もほしがらないため、うっぱら割れるとピークが下がる。
・アメリカは便利なシステムがあって、電気料金を下げてほしいと言いに行くと、一本だった電線を二本にしてくれる。新しい電線にエアコンだけつなぐ。ピークが近づくと、電力会社が勝手にエアコンを切ってしまう。切るのは5分だけ。(500万世帯で実施:デマンドサイトマネジメント)
→これを日本で試した(30分に5分切る)が、従業員お客さん、誰一人気づかなかった。
ピーク消費の40%はエアコン。
30分に5分、リモコンで送風・冷風を切り替えるだけ。
これをやれば、今年の夏の計画停電は不要。
⇒やれることをやっていないことが問題。今から間に合う。
【デマンドサイト・マネジメント】 (01:05:50-)
発電所の能力に、消費を合わせるやりかた。
カリフォルニア・スマッドという電力会社の方法を紹介。
省エネの冷蔵庫に買い換えた時、レシートを電力会社に持っていくと、3万円もらえる。白熱灯を持っていくと、ただで蛍光灯がもらえる。需要が増えると発電所を建てなければいけない。発電所を作るくらいなら、消費を減らしたほうが安上がり。
→日本では全くやっていない。
今からできる対策はある。
・使うほど高くなる電気料金設定にする。
・30分に5分送風になるリモコンを作って配る。
・ピークの電力消費を減らす。
・市場で電気を売り買いする。
自然エネルギーはその後の話。
【世界自然エネルギー白書2010】 (01:08:00-)
アメリカで起こったこと。
原子力のコストがどんどんあがり、太陽光がさがってきた。去年交差し、現状は、太陽光のほうが安くなった。
太陽光は自然エネルギーの中では高いはずなのに、それが原子力を下回った。
原子力は補助金がなければ成り立たない。
税金が無い限り原子力は動かない。
2009年、世界中の発電所の中で、ヨーロッパ・アメリカでは自然エネルギーが自然エネルギーがもっとも拡大したエネルギーになった。
特にヨーロッパでは新設発電所の60%になった。
勝負あり。
世界では自然エネルギーが主流。
日本だけが、遅れている。メディアを信じきっている。
日本は北朝鮮並みの情報コントロールされた国。
情報鎖国。
メディアが本当のことを伝えない非常に稀有な国。
東電が東大に調べさせた。
管轄内海上50kmに風車を建設した場合の試算の答え
→東電の発電量全部まかなえるほどの発電が可能。
→「そのデータ公表しないでくれ」と対策した。
<現実的な問題と発電方法案>
・風の強い北海道・東北・九州に建てるほうが効率的。
・ヨーロッパでは浅瀬に作れるが、日本は急激に深くなるので、そこも問題。
→九州大学の恩田先生が考案した今年11月に有明に浮く風力発電所の紹介。
・カーボンファイバーという軽い素材を使って作った海に浮く風車。
・海の上は抵抗が無いためとても効率がよい。風力の30倍の発電力。
・これをやれば世界に電気を売ることができる。
・最も優れた発電方法で、イギリスから問い合わせが来ている。
→神戸大学院の先生が考案した浮かべるだけの波力発電 (01:12:50-)
・9m×15mのいかだ。45kwの発電力。太陽光の15倍。
→アイスランドの地熱発電
・中身は日本製。
・日本に地熱発電はほとんどない。本気で取り組めば全体の30%賄える。
→小規模水力発電
電力会社にこういった発電を買わせないと、私たちが使えない。
現状2~3.9円で買い取っている。市民から買えばいい。
なぜ5.9円の原子力を採用しつづけるのか。