都内自治体の放射線対策 独自測定 拡大の一途
東京新聞 2011年6月3日

 福島第一原発事故を受け、都内自治体でも独自の放射線量測定を行う動きが広がっているが、23区では2日、港区と江東区、練馬区が、学校の土壌やプールなどで独自測定をすると発表した。葛飾区も同日から独自測定を開始。これまでに板橋、世田谷、渋谷区などが実施する方針を明らかにしている。 (岡村淳司、佐藤大、伊東浩一)

◆港区
 港区は九日から土壌、大気、ため水で放射線量測定を実施する。これまで水道水で実施してきた測定対象を拡大する。

 土壌は区内の保育園、幼稚園、小中学校、公園、児童遊園の砂場で、ため水は屋外プールがある小中学校十四カ所で検体を採取。それぞれ一週間に五、六カ所ずつ外部の検査機関に測定してもらう。大気は区内の大学で毎週定点測定する。

 測定結果は十五日から区のホームページで公表する予定。期間は来年三月末まで。区の担当者は「五月半ばから放射線に関する区民の要望や問い合わせが急増した。子どもへの影響を心配する親が多く、測定対象を拡大した」と説明している。

◆江東区
 江東区の測定は、区内を五つのブロックに分けて今月中にも実施。それぞれの代表地点の区立学校や公園などの土を採取し、外部の専門機関に分析してもらう。

 二カ月に一度の頻度で放射性のセシウムとヨウ素計三種類の濃度を測り、ホームページや区報で公表する。高い数値が出れば、必要に応じて土の入れ替えなどの対策をとる。校庭利用の安全性の目安となる国の暫定基準値は一時間当たり3・8マイクロシーベルト(年間20ミリシーベルト)だが、福島県内の一部自治体は独自でその半分に設定している。

 対策が必要な数値については、今後専門家を交えて検討するという。山崎孝明区長は「しっかりと数値を発表し、区民に安全だと知ってもらうのが狙い」とする。

◆練馬区
 練馬区は学校やプールで今月中旬から、大気中の放射線量と水中の放射性物質を独自で測定する。区内全域を十二区分し、それぞれの区域で大気中と水中の一カ所ずつを測定する。学校や保育園、公園などでは測定業者に依頼して、地上五十センチの高さの放射線量を測定。学校や区立のプールでは、水を検査機関に送って放射性物質を調べる。

 毎月測定し(プールは六~八月)、区のホームページなどで速やかに公表する。

◆葛飾区
 葛飾区は二日、独自に区内七カ所での放射線量測定を開始した。診療放射線技師を養成する中央医療技術専門学校(同区立石三)の無償協力で、いずれも地上一メートル地点で実施。区ホームページで即日公開する。同日は〇・二一~〇・二八マイクロシーベルトで、区は「健康に影響を与えるレベルではない」とした。

◆世田谷、渋谷など
 このほか世田谷区は携帯型測定機器で区役所や学校、保育園で放射線量の測定を行う方針をすでに表明。必要に応じ、プールなどの水質も、外部分析機関に委託してチェックする。

 渋谷区も早ければ六月中の独自測定開始を予定。詳しい方法などは専門家らによる検討会で決める。板橋区も今月中旬に開始する方針を示している。

 足立区は一日から、区内の放射線量測定地点を一から五に拡大した。都は新宿のモニタリングポストなどでの数値を公表している。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20110603/CK2011060302000031.html

子供を守るためには、必要なことです。
自治体に任せてしまう政府・・・。
情けないです。

政局をやっている暇はありません。

これからのことを考えてください。

・・・失礼します。