5月27日に後藤先生がCNICで解説されていたので、ご紹介します。
事故に対する各機関の対応や、事故を想定するための危機意識の欠如など、安全に関する危機意識について話されています。

こんな対応しかできない国に、原子力を扱う資格はないですね・・・。

2011/5/27 CNIC News 福島原発解説 後藤政志氏
http://www.ustream.tv/recorded/14984823  (68:14)

以下、時間のない方のために内容を書き出しました。

5月23日の行政監視委員会で石橋氏が見せた自作の漫画を公開

原発は、本質的には世界中で同じ問題を抱えているが、
現実的には、日本の原発はフランスなどの原発とは違う

     日本の原発は
    「地震付き原発」
※なまずが原発の上に乗っかっている自作の風刺絵
http://historical.seismology.jp/ishibashi/

事故の進展と情報伝達 (00:04:45-)
危機的状態時の情報伝達と事故の構造について話したい。
国会の時に話したことがベース
・ベント開始が遅れた理由とベントの意味
・海水注入と再臨界の件(政府と東電と現場所長)
→誰がどのように決断し、それを了解したかというプロセスの問題
→緊急事故対策としての組織・体制・ルールが確立できていなかった
→技術の専門性を持った安全委員会・保安院と東電・メーカーの現場が直接意見交換しながら方針を策定し、それを政府が確認するなどの方法

どこが責任を持つのか?

専門性を持った機関(安全委員会/委員長)がDecisionしていないことが問題。
委員長が決定し、それを政府に伝え、首相が了承すればいいこと。
Decision Makingする際、安全委員会委員長は仕事をしていないだろ!
決定権をちゃんと持つのが誰かはっきりしていない。

今は政争に使われている。

「事故があった際に、誰がどう決定していくのか」に尽きる。
決定をしていくのはどこか、了承するのはどこか。

絶対条件:
技術の専門性を持ったメンバーが必須の「安全委員会・保安院」と「東電・メーカーの現場」がダイレクトに繋がっていること。そして決定すること。
それ以外の人が口を挟んではいけない。

心配事項は、本当に専門性を持った人材が居たかどうか。
斑目委員長の言葉にあいまいさが含んでいる。

めちゃくちゃな話。

こんな国で原子力プラントを絶対運転してはいけない。


検証は、事故のプロセスのためには必要だが、誰の責任かということを追求するためではない。


事故検証委員会の委員長が決定したが、それについてコメントしたいことがあるが、時を改めて言いたいと思う。


要するに、こういった事故の際は、技術屋以外に責任が負えないということ。


事故時の対応 (00:19:45-)
・極めてクリティカルな状況
・事前に準備できていなければ当然の混乱
→今回この混乱は当然。本気で過酷事故が起こると思っていなかった人々だから。マニュアルがあっても無理。シビアアクシデントに対する姿勢が根底にある。
・事故の進展の解析上は、必要な情報のやりとりの確認も必要
→今回は電源が落ちたの後、非常用ディーゼルも津波・地震でNG。ある段階で地震で起こった損傷が津波とも関連して、あるいは人為的操作とも関連して進展していった可能性もある。(ベントはプラント設計には入っていない・・・これは非常におかしい。はっきり言って中途半端)
・しかし、事故の本質的な問題ではない
→事故進展の解析は必要。しかし、一つの部分を対策をすれば解決するようなことではない。一つ対応が違っていれば、事故の進展も違ったものになっているはずだから。他のことに大してもガードできなければならない。
・炉心溶融が起きた時点ですでに手遅れであるとの認識が重要
→今後、炉心溶融を起こさないためにどうすればいいのかということが本質的な問題。

確実ではないものを重ねても確実にはならない。
よって本質的に事故はなくならない。確実に防ぐことはできない。
残余のリスク=どうしても残ってしまう危険←これが原発の問題

炉心溶融が始まった時点で、もう戻れない。(00:29:25-)
「一部の炉心しか損傷していない」と言った。
→本気でそれを考えていたなら、由々しき事態がありえないと見ていた。
 その状況をわからないまま、または隠したまま(どちらかわからない)、続けた。どこまでデータを信じていいかわからないが、実際は完全に溶融しているとすれば、事故としては手がつけられない状態。格納容器の破損まで行きやすいモードになっている。
技術的な評価はあらためて。
※参議院で「いつ炉心溶融していたか」の質問があったが、あいまいだった。

3月11日~12日、少なくとも14日15日の段階で勝負は終わっている。

結果として、大規模の爆発が起こるか起こらないか。
格納容器が漏れているから、水を入れれば入れるほど、漏れてくる。
つまり、圧力容器が損傷していて、溶融物が漏れ出ている可能性が高い。2号機は圧力抑制プールに穴が、1,3号機は格納容器に穴が開いている。
=原子炉の中の空気が外界とつながってしまっている。

漏れ出てくる気体と汚染水の技術的解説。
もう炉内圧力を下げることしかない。
汚染水は10万トンオーダー。
このまま続けると20万トンになると言われている。

本気で漏れない状況を作ろうとしているのか?

以前、低レベルの大量の汚染水を海へ流している。
あれは非常にまずい。

放射線量が少ないからいいということがまずい。
一旦でた放射能は半減期以外に回収できない。

今回は高レベルの放射性物質を含む汚染水が既に何回も出てしまっている。
ああいうものを外海に出すと、当然海外から批判が来る。
「日本は一体どうなっているんだ?」

菅首相は、この事故を収束させて、安全な原子力を日本として積極的な貢献をするといった趣旨の発言をされている。
全くそれは同意できない。
=閉じ込め機能ができないでおいて、安全性もへったくれもない。
もし、安全性を本気で考えているなら、
 ・事故の収束
 ・シビアアクシデントを絶対に起こさないプラントを作る。
 ・絶対に炉心溶融を起こさないこと。
  →これができればまだある程度安全性の議論になるかもしれないが・・・。

※以下、行政監視委員会の後藤先生部分を参照のこと。
原子炉は究極の選択の連続 (00:41:25-)

安全とは何か!(00:49:25-)
安全哲学の不在!

福島原発事故はなぜ起きたか

シビアアクシデントは規制しない!
対立故障基準をもって安全多重防護で防いでいるのが原子力プラント安全設計の概念。

事故防止の考え方と対象技術の受忍 (00:59:30-)
「21世紀の全技術」という本から引用
テーマ:「そもそも本質的安全が成立するか」

行政の抜本的な見直しが必要! (01:02:00-)
こちらも行政監視委員会の後藤先生の部分を参照のこと。

以上。


ちょっと疲れました・・・。
今週はやらなければいけないことがあるので、あまりUPできないかもしれません。
パソコンは携帯するので、できるだけ状況を追いかけるようにします。

失礼します。