※この記事は、 震災翌日に55分間海水注入中断・・・の続報となります。

海水注入、独断で継続 福島第1原発所長、地震翌日の1号機で
中國新聞 '11/5/27

 福島第1原発1号機で地震翌日の3月12日、原子炉を冷やすための海水注入が55分間にわたり中断したとされた問題で、東京電力は26日、実際には注入は中断せず、継続していたことが分かったと発表した第1原発の吉田昌郎よしだ・まさお所長が、事態の悪化を防ぐためには、注水の継続が何よりも重要だと独自に判断したという。24日から25日にかけて、同原発で吉田所長から事情を聴いた結果、判明した。
 枝野幸男官房長官は26日の記者会見で「事実関係は正確に把握、報告していただかないと対応に苦慮する。国民も不信を招く」と述べ、東電を批判した。社内の情報共有や意思決定の乱れが明らかになり、東電が発信する情報全体の信頼性が揺らぐ事態となった。
 武藤栄むとう・さかえ副社長は同日の記者会見で「海水注入を継続したのは技術的には妥当」としながら、報告時期が遅れたことを理由に吉田所長の処分を検討していることを明らかにした。
 東電によると、海水注入問題が国会審議で取り上げられたことを受け、本店の社員が第1原発で吉田所長らにヒアリングを実施した。吉田所長は、国際原子力機関(IAEA、本部ウィーン)の調査団が27日に同原発を調査予定であることに言及し「国際的にもいろいろ評価されることを踏まえ、事実を報告する気になった」と話したという
 吉田所長がこれまで報告しなかった理由について、東電は「現場が錯綜さくそうした中で、陣頭指揮にあたっていたから」とだけ説明した。また、所長が記者会見に出席して事情を説明するかどうかについては、現地での指揮があるため無理との認識を示した。
 政府・東電統合対策室は21日、中断前の注入は東電による「試験注入」で、再臨界を懸念する官邸の意向が伝わり東電が中断、その後、首相から海水注入の指示があり、午後8時20分に再開、臨界を防ぐホウ酸を加えたと発表していた。
 東電によると、3月12日午後7時すぎの本店と第1原発をつないだテレビ会議では、海水注入をいったん中断することを決めていたという。
 細野豪志首相補佐官は26日の記者会見で「21日の(当初の発表)時点で正確な情報を国民にお知らせできず、大変申し訳なかった」と陳謝。経済産業省原子力安全・保安院の西山英彦にしやま・ひでひこ審議官は「事実関係が正確に報告されていないのは遺憾」と述べた。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201105270045.html

「東電は首相官邸にも事前ファクス」 1号機の海水注入計画で保安院
産経ニュース 2011.5.26 13:56
 東京電力福島第1原発事故で1号機への海水注入が一時中断した問題で、経済産業省原子力安全・保安院の西山英彦審議官は26日、海水注入の3時間以上前の3月12日午後3時20分ごろに東電から事前報告として送られてきたファクスは、同時に内閣官房などにも送信されていたことを明らかにした
 菅直人首相は国会で「東電から報告はなかった」と答弁しているが、西山審議官は「ファクスが内閣官房でどのように共有されたかはわからない」と話した。
 西山審議官によると、ファクスの記録を確認したところ、あて先として保安院のほかに内閣官房の内閣情報集約センターや同原発の地元自治体などが書かれていた。保安院と内閣官房への送信が同時であることを、東電と首相官邸に確認したという。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110526/plc11052613580012-n1.htm

「いったい何だったのか」=二転三転に困惑の笑み―班目委員長
時事通信 5月26日(木)21時27分配信
 「何がどうなっているのか教えてほしい」。東京電力が福島第1原発1号機の海水注入を中断していなかったと訂正したことについて、原子力安全委員会の班目春樹委員長は26日の記者会見で、困惑した表情を浮かべた。
 注水中断問題で、政府・東電統合対策室は21日、「班目委員長が再臨界の危険性があると発言した」と発表。委員長の抗議で翌日には訂正するドタバタぶりを見せた。
 班目委員長はこの日も、「せめて確認ぐらい取ってほしかった」とこぼしつつ、「訂正されたのでこれ以上申し上げない」と述べるにとどめた。
 その混乱の発端となった中断が、なかったとされた。会見で班目委員長は、「すると何が問題なのか。頭の中が、はてなマーク」「本当なんですか」と不思議そうに問い返し、最後には「中断がなかったなら、いったい私は何だったんでしょう」と力なく笑みを浮かべた。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110526-00000161-jij-soci


どういうことなんですか。
現場の判断が技術的に正しかったのなら、処分する必要がありますか?
今そんなことを言っている場合ですか?

青山記者が取材した吉田所長をアンカーで拝見していました。
放送後のみなさんの評価は、「残された希望の星」といったところでしょうか。

その方に責任を全てなすりつけようというのですか?

もし「現場を離れるような処分」が下されるのであれば、福一作業員の空中分解すら危ぶまれると思います。
現場と本店・政府との温度の違いが浮き彫りになりました。

FAXの件もそうです。このような大事な情報に対し、ちゃんと送信・受信確認がなされていなかったという事実。パニックを考えると致し方ないと言えばそれまでですが・・・。

もう海水注入の件、真実は闇の中になりそうです。斑目氏の発言も、ちょっともうコメントのしようがありません。


信じて、続報を待ちます。

・・・失礼します。