※この記事は5月24日の東電会見の解説がYahooトップニュースに。の続報です。

5月24日後藤政志氏福島原発解説
2011/5/24 CNIC News 後藤政志氏 福島原発解説
http://www.ustream.tv/recorded/14929333 (43:35)


5月24日の地震後からの東電データ発表を受けて、後藤さんが解説しています。
先に感想を言わせていただきますと、本当に絶望的です。東電の対応が、科学的にどういうことなのか、是非ご覧ください。

【以下、時間のない方のために、主な内容を書き出しておきました。】

行政監査委員会について感想
・国会の行政委員会で原発に関する問題点について話してきた。
印象として長い時間がとれなかったが、言わなければいけないことは言えた。充分かどうかは別。こういった問題が国会の場で話されたのは意義がある。一過性ではだめで局面ごとに続ける必要がある。


東電データを受けての解説 04:45-
1-3号機メルトダウンについて東電データに基づいてシュミレーションとしてどういったことが起こっていたか解説。
水位について、水が随分残っていると東電は発表してきた。水はあるが燃料の一部が損傷しているだけだと言い続けてきた。
程度問題でわからなかったこともあったかもしれないが、一部損傷とメルトダウンは意味が全然違う。
東電は事故から15時間ほどでメルトダウンだという評価をしている。
そうならば、制御棒が入ったが、冷却をやっているという生ぬるい話ではない。
危機的。
水蒸気爆発で圧力容器が破壊される可能性があった
国民にその事実を知らせなかった。これは許されない
燃料が損傷を始めること事態が、格納容器が機能しなくなる可能性があった
隠したとかいうことではなく、東電がそのことがわからないまま、結果として冷却を続けてきたということが問題
全く前が見えないまま車を運転しているのと同じ。
たまたま障害物がなかっただけ

安全の哲学では論外。最も危険

その認識がなく、今頃になってメルトダウンしてたと発表できる神経がわからない。

なぜ今メルトダウンを発表したか
今までも炉心が損傷しているといわれてきたが、その根拠は水位計だった。
しかし原子炉内作業後、水位計が間違っていたことが判明した

見えていなのになぜメルトダウンだとわかったか。
それはシミュレーションによる。

東電データを見ながらシュミレーションの解説 10:30-
根拠は水位
つまり水位計が間違っていて補正したからこうなった。
この事故を考えるときは、水位がおかしいのではないかとずっと指摘してきた。
ある一定の値を月単位で保っていた。それは水位計の問題、もしくは、どこかに穴があいているかのどちらかを疑う。
状態把握が全くできていなかった。
今の状態は不幸中の幸い

最悪のシナリオについては語られていた

このシミュレーションは、今やっても意味がない
一番最初にやらなければならなかった。
今、発表したのはなんのため?意味はない
技術はまじめにやっているのか?

放射能の拡散の問題と同じ
その絶対値がわからないからといってシミュレーションを発表しなかった
放射能がどう拡散するか風を参考に予測し、安全のために避難の参考にするのが正しいシミュレーションの使い方。
今更、予測をするなど、遅い。
目的が安全を確保するためのシュミレーションであったなら出すべき
情報として出さないという感覚が駄目
もはや日本は先進国でない
アメリカやヨーロッパならこんなことはあり得ない
日本人は我慢強いというレベルではない。
最悪になってから実は高濃度に汚染されていたと発表するなんで、後出しじゃんけん

熱くなったので補足 17:20-
メルトダウンの説明をしてほしいとの質問

【質問】炉心溶融が起きている2000度ほどあるはずだが、あれだけの海水をいれているのになぜ水蒸気爆発が起こらなかったのか?

【回答】
接触しなかったから。
接触しても起こるときと起こらないときがある
プールに溶融物が落下して爆発したり、溶融物に水を掛けると爆発したりする
溶融物が瞬時に水でひやされて急激に膨張して爆発が起こる
ある条件下になると爆発するのだが、その条件がわかっていない

【質問】メルトダウンになって固まっている燃料はどうなっている?

【回答】
高温の溶融物の周囲には水があってある程度冷却されている
中のほうは相当の熱をもっているはず
崩壊熱を計算すればある程度出ると思う。

シュミレーションで一番大事なのは初期に行うということ。
なぜこの状態になったのかの説明がない
なぜ水位がおちたのか?
冷却できなかったのはなぜか?

東電の説明が断片的
ほとんどの原因が電源喪失と非常用ディーゼル発電の起動失敗、あるいは水没して駄目になったと言っている
→本当に事実はどうなのか?

地震で電気関連のダメージがあっただろう。
変電所はガタガタ、鉄塔もダメージがあった、ほかはどうか?
データが全くない中、結果として機能を失った理由は津波であろうと推測しているだけ
原因を断定できない
事故解析としてこのやり方はまずい。

本来なら、圧力温度・水位などの機器類がなにがどういうふうに機能したかを考えるはず
なぜ格納容器が設計圧力を超えたのか?
あらゆるパラメータを評価していくと、ある一定のシナリオが浮かび上がってくる

今回はただ「メルトダウン」ということを発表しただけ
みんなわかってたことを改めて発表しただけ

物事の本質とちがう。

このシュミレーションはいつやったのか?
一番最初にできていたはず
その態度が不真面目

【質問】政府、大手マスコミは3号炉のプルトニウムについて触れない。爆発をみるとほかの爆発とは性質が違う気がするが?


【回答】
プル(Mox)については、私も強く言っていない。
非常に微量でも危険であることは間違いないが、3号炉で使用されているプルトニウムの%が低い(高Moxではない)
プルトニウムにより若干溶融点が下がる。100-200度下がるがトータルで2700度で解けると言われているので科学的には誤差の範囲
ぎりぎりのときにはその誤差が関係してくる可能性がある

1号機と3号機の水素爆発の違い
爆発のタイミングが1号機より3号機の方が遅かった(時間があった)
爆発のときの水素が多かったのではないか
3号炉の爆発音は3回くらい

水素爆発は専門ではないが、格納容器の研究に含まれている
実験をやったりしたが、機会があればまた説明する

今日2、3号機のメルトダウン認めたが、データをいつ入手したのか?
5月初旬と回答していたが、今日までの時間がかかりすぎ
公表してこなかったのは、情報を出さない隠蔽ではないか?
検証が確立するまで公開しない体制はとても大きな問題では?

データというのは細かい膨大なデータをだされてもっわからないこともある
しかし一次情報としてこういう評価をしていると発表していくのが普通
密かに解説し、結果自分達のシナリオにあったことだけを出してくる
この発想はとんでもない
科学技術としてもあるべき態度ではない

情報をタイミングよく出していけば、大きくブレることはないはず。
一次情報をこまめに出す必要がある。
間違いがあれば、その都度訂正していけばいい。

政府と安全委員会、保安院、東電の中でベントのが遅れた問題が指摘されている。どこの責任かの議論をしている。
プロセスを精査するときは、それも必要。それを事実としてきちんと出してくることは大事。
しかし今やっていることは責任追及、揚げ足取りに近い
いかがなものか
私も東電や政府おかしいとは指摘する
しかし事故があったとき、炉心溶融したかどうかの議論をしてる時に、再臨界の可能性があったことを言ったか言わないかの議論は馬鹿らしい

今もそう
誰も炉心の状態はわからない
可能性としてあることは迂闊に言えない

事故というのは機器がトラブルを起こすこと
データが正しいかどうかが判らない
全てを疑う必要がある
そこまで言うとなにも信じられなくなるので、私も言い過ぎの面もあるが

人間は判断として最悪のことをしてしまう可能性がある
誰かも指摘していた。
再臨界の可能性があるから海水注入が遅れたといった
それは安全面から考えれば当たり前の対応だと思う
専門的な立場から言うと水を入れるほうが優先だとは思うが

もっと本質的な議論をしてほしい
物理現象として起こっていることを明確にしてほしい
その中で人間が果たした役割を見ましょう

誰の責任かをあきらかにするためではない
事故のプロセスをあきらかにするために

東電はなぜ水位が下がったかを東電はちゃんと説明していない
そういう意味で事故原因がわからない

以上


東電のやっていることがわかりましたか?
絶望しても、あきらめるわけにはいきません。

子供たちの未来のために・・・

失礼します。